レーシングチームのドライバー&広報を務める看板娘が、富士スピードウェイで10位に食い込んでいた
「怖いという感覚は今でもすごくあります。でも、私はクラッシュしたことが一度もないんです。直すのにお金がかかるのが申し訳ないなと。各チームのスタッフには、『池島はクラッシュしないから、どんどん乗せよう』と思われているかもしれません」。
ここで実紅さんから提案が。 「ちなみに、弊社はマクラーレンのサーキット専用車両の日本代理店業務も行っており、工房内にその車両があります。せっかくなので見てみませんか?」。 おお、ぜひぜひ。
世界中のレースでも使用されているマシンで、発進して10秒以内に200km/hまで到達する。 また、ドライバーと車との一体感とエキサイティングなドライブエクスペリエンスに重点が置かれているのが特徴だという。
「クラスがステップアップすればするほどタイヤのグリップも上がるし、排気量も増えます。Gに対しては体と首で耐えるんですが、やはり男性と比べて女性は不利。コーナリングの際も私は腕だけではなく、背中の大きい筋肉を使うようにしています」。
GT4はハンドル周りだけでさまざまな操作が可能。ボタンひとつでオートマからミッションモードに変換したり、エンジニアと会話ができるようになっているのだ。
いやあ、どのマシンも間近で見ると迫力がすごい。そんな世界で戦っている実紅さんに最近ハマっていることも聞いてみた。
「ウマ娘です。競争馬の歴史や特徴をそのまま落とし込んでいるのが面白くて。私の推しキャラは重賞に勝てないというサトノ家系のジンクスを初めて破った馬なんです。努力して成し遂げる系のキャラが好きですね」。
「あとは、飼っているワンちゃんとずっと一緒にいます。おっとりして何も動じない子ですが、走るのが大好きなんです。広いドッグランに連れて行くと中型犬と競争して、よく転んでいます」。
最先端のカーレース事情からウマ娘まで、いろんなお話をありがとうございました。 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 石原たきび=取材・文
OCEANS編集部