東証大発会、上昇してスタートも200円超下落で推移 「一皮むけた」巳年相場になるか
東京証券取引所は6日午前、2025年最初の取引となる「大発会」を迎えた。日経平均株価(225種)は前年末比50円88銭高の3万9945円42銭円と、前年末を上回ってスタートした。今年はトランプ前米大統領の復帰など国内外にさまざまなリスクが待ち構えている。 日経平均は取引開始直後に下落に転じ、下げ幅は一時、200円を超えた。午前9時半時点の円相場は1ドル=157円台後半で推移している。 トランプ氏は20日付で大統領に再任する。関税の引き上げや大規模減税、規制緩和などの政策を打ち出しており、世界中の経済や金融市場に影響を及ぼす可能性がある。ウクライナや中東地域を巡る地政学的リスクの高まりも懸念される。 一方、国内経済に関しては、賃上げや投資が加速するかが注目される。 取引開始に先立って行われた大発会で、日本取引所グループ(JPX)の山道裕己グループCEO(最高経営責任者)は今年の干支の蛇にちなみ「昨年から一皮むけて成長したマーケットとなることを期待したい」とあいさつした。続いて、加藤勝信金融担当相らが五穀豊穣を祈願して計5回打鍾し、手締めを行った。