カッコよさ、段違い!ポルシェ新型「マカン」の劇的進化は、BEVの存在意義まで革新することになるもしれない
高性能版マカンターボは、驚異の最大トルク1130Nmを誇る
2024年1月25日(現地時間)、ポルシェAGはシンガポールで新型マカンをワールドプレミア(世界初公開)した。まずは、マカンターボとマカン4の2グレードでデビューする。第二世代はまさに一足飛びの格上感で生まれ変わった。 【写真はこちら】シルエット的には従来型に近いが、よりシャープなプロポーションで圧倒的な存在感を放つ(全8枚) 2014年に初代が登場以来、世界中で80万台以上が販売されたポルシェのミドルクラスSUV、マカン。10年を経て登場した第2世代は、かねてから噂されていたとおりフル電動モデルとなった。 今回発表されたのは、マカンターボとマカン4の2グレード。前者は最高出力470kW(639ps)と最大トルク1130Nmを発生し、0→100km/h加速は3.3秒、最高速度は260km/hに達する。後者はオーバーブースト時に300kW(408ps)と650Nmを発生し、0→100km/h加速は5.1秒、最高速度は220km/hという高性能ぶりだ。 いずれも、前後2モーターで駆動する4WDだ。リアアクスルに最大操舵角5度の後輪操舵をオプションで選べば、最小回転半径は5.55mとなる。駆動用のリチウムイオンバッテリーの容量は100kWh。WLTPモードによる複合航続距離は、マカンターボが最大591km、マカン4が最大613kmとなっている。 サイズは、全長4784×全幅1938×全高1622mmと、全体的に従来型よりわずかに大きくなっている。ホイールベースは従来型より86mm長い2893mm。したがって前後のオーバーハングは従来型より短い。シルエット的には従来型に近いが、よりシャープなプロポーションで圧倒的な存在感を放つ。Cd値は0.25に抑えられている。
広いラゲッジスペースでRVとしての使い勝手も高い
タイカンのものにも似たヘッドランプは2つの部分に分かれており、4灯のデイタイムランニングランプを備えたフラットなアッパーランプ ユニットは、フェンダーに埋め込まれて車幅を強調し、メインヘッドランプ モジュールは、フロントエンドのやや低い位置に配置されている。リアエンドには格納式のスポイラーも備える。 インテリアでは、曲面デザインの12.6インチ自立型インストルメントクラスターと10.9インチセンターディスプレイを含む、最大3つの画面を備えた最新世代のディスプレイと操作コンセプトを装備する。ポルシェドライバーエクスペリエンスには、初めてAR(拡張現実)技術によるヘッドアップディスプレイも装備された。 電動化によりラゲッジスペースは拡大された。リアシート後ろには最大540L(カーゴモード)、シートバックを全倒すれば最大1348Lのスペースが、またボンネット下には84Lの「フランク」も備わる。最大牽引性能も2000kgと十分なものだ。 新型マカンの日本仕様に関しては、まだアナウンスはされていないが、予約受注開始日および車両価格、仕様などは決まり次第発表される。日本市場に対応の早いポルシェゆえ、そう遠くない時期に発表されることは間違いないだろう。
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