10年ぶりに実家に帰省も、いつまでも戻らない〈35歳の長男〉に疑念。〈年金月27万円・60代夫婦〉の幸せをぶち壊す、長男からの「まさかの告白」
進学、就職、結婚……実家を出る理由はいろいろあります。一方で、実家に戻る理由は? 転職(実家から通うほうが便利)、離婚(家賃を節約/子ども(孫)の面倒をみてほしい)など理由はさまざまですが、人生のターニングポイントであることが多いようです。 【早見表】年金に頼らず「1人で120歳まで生きる」ための貯蓄額
年金月27万円、預貯金1,800万円…60代の高齢者夫婦「初孫の成長が楽しみ」
西村茂さん(仮名・65歳)、恵子さん(仮名・66歳)夫婦。夫の茂さんはメーカー勤務40数年、65歳で退職を迎え、年金生活に突入。その額は月19万円ほどです。妻の恵子さんは、結婚・出産後は2人の子どもが高校生に進学するまでは専業主婦として家庭に専念し、その後はパートに出て家計を支えました。65歳から年金をもらっていますが、パートの間は厚生年金に未加入。年金は月8万円程度だといいます。 日本年金機構が想定する「専業主婦とサラリーマン」という一般的な夫婦*1の年金額は23万0,483円なので、それよりは月4万円ほど、高い年金を得ています。 *1:平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43.9万円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準 貯蓄は2,400万円ほどあるとか。これが一般的な高齢夫婦と比べてどうなのか、金融広報中央委員会『家計の金融行動に関する世論調査 [二人以上世帯調査]』でみていくと、金融資産*2保有世帯における保有額は、60代で平均2,588万円、中央値が1,200万円。70代で2,188万円、中央値で1,100万円。平均と中央値で1,000万円以上の差があることから、一部のお金持ちが平均値を大きく押し上げていることがうかがえます。実態は中央値のほうが近いでしょうか。そう考えると、西村さん夫婦、順調に資産形成を進めてきたことがうかがえます。 *2:定期性預金・普通預金等の区分にかかわらず、運用のためまたは 将来に備えて蓄えている部分とする。ただし、商・工業や農・林・漁業等の事業のために保有している 金融資産や、土地・住宅・貴金属等の実物資産、現金、預貯金で日常的な出し入れ・引落しに備えている部分は除く 平均以上の年金を受け取り、資産形成もバッチリの西村さん夫婦。お手本になるふたりのいまの楽しみは、先日、次男家族のもとに生まれた初孫の成長だとか。
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