【鳥取】山陰合同銀行が応援定期預金の寄付金を贈呈、後半戦へのエールも「J2に向かって突き進んでほしい」
ガイナーレ鳥取のユニフォームの胸部分のスポンサーを務めている山陰合同銀行が、預け入れ総額に応じてクラブに寄付金を贈呈する応援定期預金の寄付総額が確定し、7月3日に贈呈式が行なわれた。リーグ前半戦を終えて下位に低迷しているチームには、目録とともに後半戦へのエールも送られている。 【写真】1992年度の高校選手権でベスト8に進出した米子東高のDF植寛行(右端)。鋭い読みを武器とするスイーパーとして躍進を支えた
「これからも全力で応援していく」
島根県松江市に本店を置き、地元では『ごうぎん』の愛称で親しまれている山陰合同銀行が実施した『ごうぎんガイナーレ鳥取応援定期預金2024』は、預け入れ総額の0.01パーセントをクラブへ寄付(寄付金は銀行が負担)するというもの。2月22日から6月3日までのキャンペーン期間中、法人・個人合わせて約1880人から総額約135億円の預け入れがあった。 7月3日にクラブの練習拠点であるオールガイナーレYAJINスタジアムで行なわれた贈呈式には、山陰合同銀行の植寛行・営業統括部部長と、米子支店長兼米子法人部長・西谷保氏などが出席。クラブの塚野真樹・代表取締役社長に寄付金135万9294円の目録が手渡された。 地元の米子東高サッカー部出身で、3年時の1992年度高校選手権ではDFとして活躍し、県勢史上最高のベスト8進出に貢献している植氏は、贈呈にあたって「これからの暑い夏場を乗り越えられるチームが勝つと思う。若い選手たちが躍動してくれると確信している」とあいさつ。明治安田J3リーグで前半戦の第19節までを終えて17位と苦しんでいるチームに「後半戦の強化資金などに活用いただければ。これからも全力で応援していくので、引き続きJ2に向かって突き進んでほしい」とエールを送った。 この応援定期はリーグ戦の順位に応じた特別金利が設定されている。J2昇格プレーオフに進出する3位から6位だと年0.15パーセント、J2に昇格する2位だと年0.5パーセント(昇格プレーオフを勝ち抜いて昇格しても同様)、J3優勝の場合は年1.2パーセントと、成績が良いほど高金利になる仕組みだ。 目録を受け取った塚野社長は「いろいろな法人・個人の方から『(応援定期に申し込んだので)順位が気になるんだよね』と声を掛けていただいている。多くの皆さんにチームの一進一退を気にしていただける、大きなきっかけになっていると実感している」と感謝のコメント。その上で「まだまだ、あきらめるような状況ではない。若い選手たちが必死に戦い、伸びていく力で目指す順位を実現したい」と巻き返しへの意気込みを語った。 取材・文◎石倉利英