東大の大学院でサッカー研究 挫折から転身…社会人クラブに新風「必ずJFL昇格を成し遂げたい」【インタビュー】
ミクロなデータ活用の強化とJFL昇格へ
テクニカルコーチという新たな立場からチームを活性化させる木下さん。この先に見据える目標とは一体なんなのか。 「来季の目標は主に2つあります。まず個人の目標としては、よりミクロなデータ活用に力を入れたいと思っています。今シーズンはマクロなデータ、チーム全体に共通して言えるデータに関しては十分なものを提供できたと思うのですが、ミクロなデータ、選手個人に着目したデータに関しては、人手不足などもあり注力できませんでした。なので、来季はこのミクロなデータ提供に着手し、本領を発揮したいです。選手個人個人の成長が指導者としての一番の喜びですし、それがチームの成長につながると信じています。そのチームの目標としては、純粋にもっともっと『フットボール』のクオリティーを上げていくこと。今シーズン関東1部で戦うなかで、特徴であるビルドアップやボールを掌握するといった部分では十分に通用したものの、守備の強度や崩しの完成度といったところで課題が見つかりました。結果としても満足できるものではなかったので、来季は自分自身のサッカーや選手への理解をさらに深めてそういった内容を突き詰め、必ずJFL昇格を成し遂げたいです」 社会人サッカーに新たな風を吹き込む木下さんの活躍から今後も目が離せない。
FOOTBALL ZONE編集部