【2分でわかる】パワハラ、詐欺対策…iPhone「通話録音機能」と「ライブ留守番電話機能」攻略法
iPhoneでもやっと実現!
スマホといえばiPhoneとAndroidの二択ですが、これまでAndroidユーザーにはできて、iPhoneユーザーにはできなかったことがついに解放されました。 【図解】一目でわかる! 設定の仕方、操作方法をカンタン解説! それが「通話録音機能」です。 もちろん、これまでもサードパーティー製のアプリを使えば録音できましたが、今回はiPhoneをiOS 18.1にアップデートすることで、デフォルトの機能として通話の録音ができるようになったので紹介します。 ◆iPhoneの通話録音機能の使い方 iPhoneで通話録音機能を使うには、まずiOSのアップデートが必要です。 設定アプリを開き、【設定】→【一般】→【ソフトウェアアップデート】の順にタップして、iOSのアップデートを実施してください。 こうすることで、通話画面の左上に録音ボタンが表示されるようになり、このボタンをタップすると録音が開始されます。 ◆録音時には相手にも通知される さて、こうした録音機能が使えるようになったことで、一般的には言った・言ってないの証拠を残す使い方が想定されます。トラブルになりそうな相手との通話のときに便利なことでしょう。 ただし、iPhoneの通話録音機能は使用時に「この通話は録音されます」というボイスメッセージが自動で再生されるようになっています。 そのため相手に知られず録音をすることはできない点に注意が必要です。 よって、セクハラやパワハラの証拠を集めることに使うのは難しいかもしれませんが、「録音されます」と相手に自動的に伝えられることで、相手がそうした行為をしにくくなるという効果は期待できます。 また、詐欺に対しても同じような効果が期待できるでしょう。 そういった注意を行っている相手に対しては、なかなか仕掛けにくいはずです。もちろん絶対ではありませんが、無料で使えるのだから使わない手はありません。 ◆録音された通話の確認方法は? iPhoneの録音機能を使った通話の音声ファイルは、『メモ』アプリに保存されています。ここから録音した音声を再生することができます。 これに来年の3月以降に日本語に対応する「Apple Intelligence」を使えば、そのままテキストに書き起こしたり、要約したり、タスクを生成したりできると考えられます。 ただ、いまは対応していないため、テキスト化したい場合は保存された音声ファイルを別のアプリなどに読み込ませる必要があります。 ◆「ライブ留守番電話機能」によるテキスト書き起こし iPhoneによる通話のテキスト化といえば、「ライブ留守番電話機能」も忘れてはいけません。こちらはiOS 17から搭載されているため、すでに利用したことがある人もいるのではないでしょうか。 電話がかかってきた際に、通話画面を開いて留守番電話のボタンをタップすることで、電話に出ることなく通話相手をライブ留守番電話につなぐことができます。 ライブ留守番電話機能を使うと、相手が留守番電話に対して話している内容がリアルタイムに画面に書き起こされます。その内容を読んで急いで対応したほうがいい用事であればそのまま通話に出ればいいし、後でも問題ないものであれば用事が終わってからかけ直せばOKです。 とはいえ、これは電話がかかってきたタイミングでしか利用できません。通常は電話そのものに気づかず、あとから留守番電話に気づくことになるでしょう。 その場合でも留守番電話の内容はテキストに書き起こされているため、わざわざ音声で確認しなくても、テキストを読めば内容を素早くチェックできるようになります。 ちなみにiPhoneだと最近は国際通話による詐欺の電話も多いですが、これも留守番電話の書き起こし機能を使えば中国語が表示されるため、留守番電話を聞く必要があるのかないのかもすぐに判断できます。 いずれにせよ、音声で用件を確認することなく、テキストで読めるというのは時短になるので助かる人が多いと思われます。まだ使ったことがない人は、ぜひiPhoneをアップデートして紹介した機能を使ってみてください。 文:篠原 修司 1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりインターネットを中心とした炎上事件やデマの検証を専門にフリーランスのライターとして活動中。
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