【弥彦競輪・GⅠ寬仁親王牌】原井博斗、梅崎隆介、東矢圭吾がGⅠ初出場
<16日・弥彦競輪・前検日> 【九州王国再興へ】 原井博斗、梅崎隆介、東矢圭吾の3人は、初のビッグレースにやや戸惑いながら前検入りした。原井は「どうにか付いていけたらという感じですね。しっかり練習してきたので、どれくらいやれるかというところです」。それでも状態面には自信があるようで、「最近はウエートトレなど室内練習中心。展開が向けば生かせる状態です」と気後れはない。「追い込みになって、いいところを回れるようになったからだけど、S級1班の点数も狙える状況。今回だけでなく、いろいろなGⅠに出たいです」と胸を膨らませた。初日は開幕レースに出走。「しっかり自分の仕事をやりたい」。人気になりそうな九州ラインの3番手だけに、きっちり追走すれば勝ち上がりも見込める。
その初日1Rの1番車は、GⅠ常連の伊藤颯馬。他のビッグレースはすべて出場済みだったが、この大会は初。「なかなか全プロ出場権が取れなかったので。今回は地区プロのケイリンで行けました」と、ビッグレース出走コンプリートに笑顔を見せた。「小松島で体調を崩した。帰ってきてからも思うようには練習をできていない」と不安はある。それでも体調が万全ではない中で何度となく好走をしてきており、「初めてかも」というビッグの〝期待枠〟で張り切っている。「1Rに備えて早寝早起きします」とやる気十分だ。
4Rを走る梅崎は「単騎で戦います。初のGⅠだけど背負うものがないので大丈夫。井上昌己さんや荒井崇博さんからも『気負うことなく走れ』とアドバイスしてもらいました」と話していた。だが状況が一変。小川真太郎が「追い込みになりたいので」と梅崎をマーク。3番手には阿竹智史が付くことになり、「任されたからにはしっかり自力を出して頑張りたい」と急に厳しい目つきになっていた。
東矢は「前回の熊本記念は疲れた」と連日、大声援に応える主導権取りのレースを振り返った。「疲れを抜くためにケアを多めにやってきました。もう大丈夫」とすでに元気を取り戻している。「弥彦も初だし、やはり緊張しますね。競輪場までのタクシーの中でもう、緊張していました」と初々しい。初日9R、後位は中川誠一郎。地元記念で一回りたくましくなったところを、GⅠで披露したいところだ。 九州勢は特選11Rの山田庸平―荒井に加え、予選組11人が出場。弥彦バンクに全力をぶつける。