中山競馬場に到着したベラジオオペラ（撮影・塩浦孝明）

桜至郎　いよいよ有馬記念ですか。栗東は有力視されていたドウデュースが不在でも、有力馬がいますよね。おすすめを教えてください。 北池　4年連続出走となるディープボンドの雰囲気が良さげやった。金曜はCWコースから坂路での調整で、「元気いっぱいです。気合が乗っているときは好走パターンです」と谷口助手。7歳馬の頑張りがありそうやで～。 斉藤　栗東からは、もう一頭。ベラジオオペラも陣営のトーンが高かったで。 桜至郎　お、われわれの◎じゃないですか。 斉藤　金曜は上村調教師自らまたがって坂路を駆け上がり、「危ないくらい、だいぶビリビリしている。今回はかなり雰囲気がいい」って。良化途上だった天皇賞・秋とは、動きも気持ちの面も全く違うよ。 桜至郎　美浦からはレガレイラの状態が今季一番に見えました。前日はWコースを駆け抜け、一段とどっしりしてきた様子。木村調教師は「本来の姿を取り戻せるように」と期待しています。ローシャムパークは坂路ラスト1ハロン13秒6で最終調整。「この馬にとって過負荷ではない。気持ち良く走れていました」と田中博調教師は納得の表情でしたよ。 斉藤　有馬と相性のいい菊花賞馬アーバンシックはどうなの？ 桜至郎　前日は坂路をパワフルに駆け上がり、武井調教師は「前進気勢もあるし、しっかりコントロールもできている。すごいメンバーだけど、そのなかで勝ちたいね」と気合が入ってました。 増本　中山で到着組を待ってた俺にもしゃべらせてや。良かったのはジャスティンパレス。関東への長距離輸送は慣れたもので、池水助手は「最後はいつも伸びるので、今回もいい競馬をしてほしい。去年よりいい着順を」と色気十分だったで。 桜至郎　増本さんの◎ダノンデサイルは？ 増本　長距離輸送を無事クリア。原口厩務員は「前走はかわいそうな競馬になってしまいました。（初の年長馬との対戦については）不安はあるが、期待もある」と好走を願っとった。 板津　同じく到着担当の俺からは、スタニングローズをプッシュしておく。厩舎地区での運動を観察したけど、馬体の張りが良くて一流牡馬に全く見劣らない体つき。前回あたりから前向きさも戻って、土屋助手が「この馬の中でも一番のデキ」というのも分かる。最後の△を回していてホッとしたよ。