”皇帝”プルシェンコ氏が再びSNSで国際スポーツ界からのロシア排除の動きに「人種差別をするな」と抗議…ロシア語版では「ロシア人であることを誇りに」と自国民へメッセージ
プルシェンコ氏は2日にも国際スケート連盟が21日からフランスのモンペリエで行われるフィギュアの世界選手権へのロシア代表選手の出場を禁止する措置を発表した際に“怒り”のインスタを更新。 「黙っていられません。スポーツと政治を混同することはできないのです。この決定は間違っています。これは差別です。スポーツの権利を侵害することはできません。みんなが平和を望んでいて、私も望んでいます。一刻も早くすべてが終息し、(停戦)交渉が実を結ぶことを心から祈っています。私は私たちの大統領を信じています」などという長文メッセージを伝えた。北京五輪の女子シングル金メダルのアンナ・シェルバコワ(17)、銀メダルのアレクサンドラ・トゥルソワ(17)、ドーピング違反問題もあり4位に終わったカミラ・ワリエワ(15)らのメダル候補たちが、出場できなくなったことに抗議したのだが、このプーチン大統領を「信じています」という部分のコメントが国内外で波紋を呼び、日本を含む西側諸国からの大バッシングを浴びる騒動になっていた。 さらに当初は、中立選手としての出場を認める方針を示していた国際パラリンピック委員会(IPC)が、選手村でロシア、ベラルーシの代表選手団の安全を担保することが難しくなり、各国のパラ委員会からの抗議が殺到したため、北京パラリンピックの開会式の前日に急転、出場除外を決定した際にも、プルシェンコ氏はインスタを更新。 RPC(ロシア・パラリンピック委員会)と書かれたニット帽をかぶったロシア代表選手たちのインタビュー動画をアップした上で、出場予定だった8人のパラリンピック王者を含む70人以上の選手団へ熱いエールを送っていた。 「私たちのパラリンピック選手は、このチャンスを8年間待っていました。そして彼らは再び出場できませんでした。2018年平昌五輪からロシアのチームは出場停止となり、一部の選手だけが中立選手の立場での出場が許可されました。そして今、私たちのパラリンピックアスリートは、(平昌パラリンピックに続いて)2回目の大会を続けて欠場します。壊すことのできない強いアスリート!私にとって、そして私たち全員にとって彼らは素晴らしい(アスリート)!強いアスリートとは壊れない人のこと! 私にとって、そして私たち全員にとって彼らは本当に伝説的な存在です」 最初の投稿で殺到した非難を意識したのか、政治的な色合いや過激な表現を避けた内容になっていたが、この日は、再び世界中の国際大会から排除されているロシアのアスリートの声を代弁するかのように強い論調で“抗議”した。ただ今回の投稿もSNS上で炎上。 プルシェンコ氏のインスタのコメント投稿欄にも、ロシア人からの「よく言った」という賛同コメントと同時に「戦争をやめろ」「民間人の殺害をやめろ」というコメントも書き込まれており、現在、コメント欄に新規投稿ができない状態になっている。