なぜ「デジタルサイネージメディア」は話題になる? 注目事例と未来展望
効果の可視化が進むデジタルサイネージメディア
デジタルサイネージメディアの最新の傾向として、効果の可視化が挙げられます。 コロナ禍で外出が制限された時期、多くの広告主が屋外広告への出稿を減らし、インターネット広告への出稿に振り替えました。現在、屋外広告への出稿は回復しつつありますが、一度経験したデジタルならではの利便性を、屋外広告にも求めるようになってきています。 オフライン広告であるデジタルサイネージメディアでもインターネット広告と同様に、どれだけの人が見たのか、どのような効果があったのか、数値として可視化する動きが広がりつつあります。 LIVE BOARDが始めたインプレッションベースのプログラマティックOOHの提供は、業界全体に大きな影響を与えており、ダイナミックDOOHとしてインプレッションベースで広告枠を販売するデジタルサイネージメディアが増えてきています(※2)。また渋谷駅ハチ公口や大阪・道頓堀の大型屋外広告ビジョンを多数保有するヒットなど、インパクト型と呼ばれるデジタルサイネージメディアでさえ、インプレッションをベースとした広告販売にシフトしています。今後もこの流れは加速していくでしょう。 ※2 出典:LIVE BOARDに聞く:データ活用で広がりをみせるDOOHの未来 - 運用型広告 Unyoo.jp
なぜ今、デジタルサイネージメディアが注目されるのか
2024年に入って、Googleがついにサードパーティクッキーの段階的廃止を開始し、デジタルマーケティングが大きな転換期を迎えようとしています。これまでターゲティング広告に依存してきた広告主は、今後のマーケティング戦略を策定するために、有効な代替ソリューションを模索していく必要があります。 これまでデジタルサイネージメディアは、どれだけの人が見たのかもわからず、結果の振り返りや説明ができないことを懸念し、プロモーション施策に採用しにくいという声が一定数ありました。しかし前項で紹介したように、インプレッションベースの配信が可能になってきた現在、このような懸念は払拭されつつあります。 加えて、通勤電車、都内のタクシー、オフィスのエレベーター、喫煙所、美容室などと連携したデジタルサイネージメディアにおいては、利用者属性や視聴環境がわかりやすく、すでに一定以上のクオリティを担保したターゲティングが行われていると判断してよいでしょう。