過去の民主党「弱点抱えていた」 「挫折経験」はセールスポイント 立憲・枝野代表
立憲民主党の枝野幸男代表は23日、外国特派員協会(東京都千代田区)で記者会見し、これまでの野党やかつての民主党と何が違うのか問われることが多いと説明した上で、「明確に違う」と断言した。どこが違うのか。 立憲・枝野代表が語る“ポスト安倍時代の新しい野党勢力” 外国特派員協会で会見 会見で、枝野代表は「これまでの野党は自分たちの立ち位置が曖昧だったという弱点を抱えていた。(これが)難しいかじ取りを要してきた課題の1つ(だった)」と振り返った。一方、今回は「目先の効率性にとらわれない」「過度の自己責任論に陥らない」などを明記した綱領を先に作成し、「『ご賛同いただける方はどうぞ参加してください』というプロセスを踏んだ」とし、立ち位置については「基本になる理念は綱領に立ち返ることによって確保できる」と訴えた。
「経験不足」の反省踏まえる
また、2009~12年の民主党を中心とした政権運営にも自ら触れた。 「09年からの非自民政権が、『党内で意見の分かれたことで上手くいかなかった』という批判にさらされ続けてきた。まさに我々はそうした反省と教訓を踏まえているからこそ政権の担い手たり得るということを、自信を持って訴えなければならない。09年政権の反省の大きなものの1つは経験不足であり、それに伴って生じた内部での意見の対立が大きかったと思っている」 そして、「多くの国民は、政策的は変化を求めている、しかしながら、政治としては安定と安心を求めている」と述べ、「経験不足による挫折を経験しているメンバーが、しっかりとその反省・教訓を踏まえてまとまって、そして安定感を持って進めていこう、というのがこの政党の1つのセールスポイントだ」と語った。