新国民民主党が発足 玉木代表「国民の役に立つ政策絞り出す」
立憲民主党との合流新党に参加しなかった議員らでつくる新「国民民主党」が15日、設立大会を開いた。衆参15人の議員が参加。綱領や規約は従来の国民民主党を引き継ぎ、政策提案型の中道改革政党を目指す。新しい代表に正式に選出された玉木雄一郎氏は「国民の期待に応える、いや国民の期待を超える政党を一緒に作り上げることをお誓いする」と語った。 【動画】新「国民民主党」が設立大会 玉木代表「未来志向の政策集団に」
国民に開かれた「政策シンクタンク」つくる
新生国民民主党には衆院議員7人、参院議員8人の計15人が参加した。玉木代表は「何よりも決死の覚悟でここに集っていただいた」と謝意を示した。 玉木代表は、旧国民民主党時代に新型コロナウイルス対策として一律10万円の給付金をはじめとする政策をいち早く提案し、実現した実績などを挙げ、「与野党問わず、国民の役に立つ具対的な政策提案を絞り出すことこそ、今の政治に求められる役割と確信するようになった」と述べ、「結党以来掲げてきた政策提案型の改革中道の立ち位置を守り抜き進化していかないといけない」と訴えた。 さらに目指していく新しい政党の姿として2つを挙げた。1つは「国民と一緒に開かれた政策シンクタンクをつくり、イノベーションを起こす政党」、もう1つは「事実とデータに基づいた偏らない現実的で正直な未来志向の政策を提案していく集団」でありたいとした。 国民に開かれた政策シンクタンクについては、台湾のデジタル担当相であるオードリー・タン氏の言葉を引用して「自分の意見が政策に反映できると市民の多くが実感できれば、民間発のアイデアは尽きることなく湧いてくる」と説明。「我々は10年先の未来を検索することはできない。固定観念や既得権を取り払い、たくさんの声に耳を傾けること」が大事だとして、「国民と政治家が一緒に社会の制度設計をしていく新しいプラットフォームをつくっていきたい」と語った。 未来志向の政策集団については「価値観がこれだけ多様化した現在、イデオロギーから政策選択を導く時代は終わった」と指摘。少子高齢社会やコロナ時代の経済と文化の問題、米中対立の中での安全保障の問題などについて「リベラル対保守という単純なイデオロギー対立で見るのではなく、データと事実に基づいた提案をする」とした。