<ルックバック>haruka nakamuraインタビュー 音楽に込めた思い 最初のインスピレーションを大切に
ーーNujabesさんと共同での楽曲制作していましたが、Nujabesさんの影響をどのように受けているのでしょうか?
今でも世界的にリスナーが多く、多くの人に聴かれ続けているNujabesさんは、僕が音楽を初めてネット公開した時にすぐにメールをくれた時からの師であり、共に音楽を制作していた友であり、恩人です。そして一緒にアルバムを制作している途中に交通事故で亡くなってしまいました。今回の「ルックバック」の2人の物語とも共感する部分はとても多くて。創作の道を歩んだ2人の喪失と光は、自分にとっても道のりを振り返るような時間にもなりましたし、そういう意味でも、改めて「光」という言葉は、自分の音楽の永遠のテーマなのだなと感じています。音楽的な影響より大切なのは、Nujabesさんとの時間が「もうひとつの時間」として僕の中にずっと在り続けているという感覚ですね。
「ルックバック」は、集英社のマンガアプリ「少年ジャンプ+(プラス)」で2021年7月に発表され、初日で250万以上の閲覧数を記録した話題作で、マンガへのひたむきな思いが二人の少女をつなげるが、やがて大きな出来事により二人の運命が分かれていく……というストーリー。若手俳優として注目を集める河合優実さん、吉田美月喜さんがW(ダブル)主演で、声優に初挑戦したことも話題になっている。6月28日に119館で公開され、公開初週の興行収入ランキングで1位を記録。大規模の上映ではないにもかかわらず、口コミで火がつき、公開3週目には興行収入が10億円を突破するなど大ヒットを記録している。