「あのサイコロの正体は?」「チアはまさかの自腹来日」プレミア12台湾代表の対日本“前哨戦”の謎に迫る…32年ぶり主要国際大会決勝への秘策は?
どの面でも幸運の「6」のサイコロだった
確かによく見ると、ベンチのサイコロの目は「1」ならば黒い丸が5個、「2」ならば4個貼り付けられており、どんな面が出ても常に幸運の「6」になるようになっている。台湾人記者によると、元々は台湾代表の右腕で2015-19年シーズンに西武ライオンズにも所属した郭俊麟(クォ・ジュンリン)がファンにプレゼントされたものだそうで、最初はジョークとしてベンチに置かれていたのが、今大会を勝ち進むうちラッキーアイテムになったのだとか。 日本から「6」得点したこの日は、ベンチでくるくると回され続けたり、得点した選手を出迎えたりと、幸運のサイコロも目がまわるほどの大忙し。試合後は、貼られていたシールが一部剥がれかけていたのもご愛嬌だ。
台湾チアがこの日も大人気
もう一つ、東京ドームで盛り上がりを見せていたのがレフトスタンドの一角にある台湾代表の応援席だ。この日は約70人が駆けつけ、トランペットや太鼓など楽器も使って選手の応援歌を演奏しながら、歌い踊って熱烈応援。三塁側の内野席やバックネット裏など、散り散りに座っている台湾ファンも応援団の演奏に合わせるように声を重ねてエールを送った。 応援席の一角には、自腹で駆けつけた台湾プロ野球のチアガールメンバーの姿も。私服に代表ユニフォームをまとった可愛らしい姿には日本人の観客も釘付けとなり、試合中盤からは応援席周辺で携帯カメラを構えて動画撮影する人が続出。混乱を避けるために警備員が配置され、台湾応援団の近くでガードする一幕もあった。 “前哨戦”には敗れた台湾代表だが、決勝での雪辱に向けてしたたかに策を練っている。この日は、試合直前の先発変更が波紋を呼んだ。予告していた先発・林昱珉(リン・イーリン)から急遽、陳柏清(チェン・ボーチン)に変更。主催するWBSCから科された罰金2000ドル(約31万円)を受け入れて、ダイヤモンドバックス傘下3Aに所属する台湾の絶対的なエースを温存した。
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