厚生年金「最新の平均月額」14万6429円に。国民年金はいくらか一覧で見る!老後対策の考え方
老後の生活を支える大切な収入源である公的年金。しかし、昨今の急激な物価上昇から「将来年金だけで生活できるのだろうか」と不安を感じている方もいるかもしれません。 ◆【最新データ】年金一覧表!厚生年金と国民年金の平均金額を見る この記事では、厚生労働省が2024年12月に公開した最新の「厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、現在の年金支給額を解説していきます。 記事の後半では老後対策の取り組み方についても紹介しますので、今後のライフプランを考える際の参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【最新データ】厚生年金の平均受給額は約14万7000円
前述の厚生労働省の調査によると、2023年における厚生年金の平均月額は14万円6429円です。 「会社員や公務員は年金が2階建てだから大丈夫」と考える方もいるかもしれません。ただし、上記の金額は年金の1階部分である国民年金も含んだ金額です。 老後の収入が月々約14万7000円となると、現役時代と比べて大幅な収入減となることは必至ともいえるでしょう。 ●年金の受給額は男女で大きな差がある 将来のライフプランを考えるときに知っておきたいのが、年金の受給額における男女の差についてです。前述の調査によると、男女別で見たときの平均月額は下記の通りとなっています。 ・全体平均:14万6429円 ・男性平均:16万6606円 ・女性平均:10万7200円 男性の平均月額は約16万7000円であるのに対し、女性は約10万7000円となっており、月々の収入に6万円もの差があることが分かります。 ●国民年金のみの場合は約5万8000円 続いて、国民年金の平均月額についても確認しておきましょう。 同調査によると、国民年金の平均月額は5万7584円です。 自営業者やフリーランスの方は公的年金が1階部分のみとなりますが、この支給額で老後の生活費をまかなっていくことはかなり難しいといえます。 国民年金受給者だけに限らず、公的年金だけで生活費をまかなえない場合は、これまでに貯めた貯蓄を取り崩しながら生活していくこととなります。 豊かな老後を送るためには、現役世代のうちからきちんと老後資金への対策に取り組んでおくことが大切です。 では、具体的にどのようなことに取り組めばよいのでしょうか。次の章でくわしく解説していきましょう。