韓国大統領「最後まで闘う」、戒厳令を正当化 与党は弾劾支持に傾く
[ソウル 12日 ロイター] - 韓国の尹錫悦大統領は12日、国民向けにテレビ演説し、先週の戒厳令宣布について、民主主義を守るための合法的な措置だったとして正当性を主張した。野党を「反国家勢力」と非難したほか、北朝鮮が韓国の選挙をハッキングしたと述べた。 一方、与党「国民の力」の韓東勲代表は先に、尹氏が辞任の意向を見せておらず、停職にすべきだとし、与党議員による弾劾賛成が唯一の道だと述べた。 国会では14日に2回目の弾劾訴追案採決が行われる見通しだ。尹氏は演説で「最後まで闘う」と強調した。 戒厳令宣布については、国政をまひさせ、法の支配を乱した「犯罪集団」が政府を乗っ取るのをいかなる犠牲を払ってでも阻止せねばならないと改めて主張した。 また、選挙管理委員会が昨年、北朝鮮のハッカー攻撃を受けたにもかかわらず調査やシステムの点検を拒否したことは、今年4月の総選挙の公正性に疑問を投げかけるに十分であり、戒厳令を宣布するに至ったと述べた。