ロス五輪への第一歩となるアジア杯予選へ、比江島「全力で全う」、渡邉伶音「毎日刺激」
バスケットボール男子日本代表が『ロサンゼルス2028オリンピック』へ向けて、新たなスタートを切る。11月13日、『FIBAアジアカップ2025』予選 Window2への強化合宿をメディアに公開。合宿3日目のトレーニングを終えたトム・ホーバスHCは次のように感想を口にした。 【全ての写真】バスケットボール男子日本代表の選手たち 「Bリーグ中なので選手は本当に疲れていて、小さなケガが多い。23名呼んだけど、今日トレーニングしたのは11名くらい。今は我慢。思ったより若い選手が多いバランスになる。でもがんばる。自信はある」 身長204cm・18歳の渡邉伶音について聞かれると、指揮官は? 「昨日と今日で、オフェンスのコールやセットや考え方、ディフェンスの全部を説明した。それで彼はちょっと迷っている。でもがんばっている。彼は役割をわかっている。ピック&ポップから3ポイントシュートを結構打っている。あの年齢だからまだ身体は強くないけど、ピック&ポップ、シュートもできるし、リバウンドもできる」 ホーバスHCは新たなPG勢も楽しみにしていた。 「中村(拓人)、大浦(颯太)、佐々木(隆成)、牧(隼利)に富樫(勇樹)。PGは面白い選手が結構いる。うちのシステムを上手にできるなら強くなると思う。河村(勇輝)は2年前全然考えていなかったが、でも彼はすごい勝負をした。これから誰が勝負するのか。佐々木は速さ、飛ぶ、3Pがある。中村はチェンジ・オブ・ペースがうまくて身体も強い。この3年間は(テーブス)海、西田(優大)も少しPGをしたが、力もある、ディフェンスもできる、スイッチしても全然問題ないPGも面白いと思う」 『パリ2024オリンピック』のデータ分析について問われると。 「『五輪』は2ポイントのパーセンテージが足りなかった。『(FIBAバスケットボール)ワールドカップ(2023)』のディフェンスは良かったが、『五輪』は足りなかった。『W杯』の3Pは足りなかったが、『五輪』はすごかった。意味がわからないくらい。トランジションディフェンスだけは一緒。どちらも良かった。『W杯』のいいところと『五輪』のいいところを出せるなら勝てる。全部をうまくできれば次のラウンドへ行ける。そこは自信がある。これから新しい選手を探したらもっと強くなる。本当に楽しみ。『W杯』の2Pは55%、『五輪』は38%、『W杯』の3Pは30%、『五輪』は39%」 今回の『FIBAアジアカップ2025』予選 Window2が『ロス五輪』へのリスタートとなることを質問されると。 「この合宿からスタートラインに立つ。今回は初めての選手、2回目の選手が多い。本当にスタートするという感じ。練習前にスタッフやコーチの説明が多いが、初めての選手が勝負しているのでいい感じ。経験のある選手が若い選手に色々教えているので、いいチームワークができている」 ホーバスHCは34歳の比江島慎、31歳の富樫勇樹と今後の代表活動について話し合ったと言う。 「富樫は『僕が呼びたいなら来ます』と言っていた。『ロスまで行けるかどうかわらないが、もし自分が必要なら来ます』と。マコは『この合宿はやります。でも、次はわからない』と言っていたが、今回はマコがキャプテン。今日は彼が若い選手にうちのディフェンスのやり方を説明した。めっちゃ長かった(笑)。最初も声が聞こえなかったし、みんな笑っていた。彼は長く代表やっていたし、栃木で試合があるから、彼が主将」 主将に任命された比江島は最初ジョークだと受け止めていた。 「会った瞬間に『キャプテン』と言われて、『たぶん冗談なんだろうな』と思っていたが、次の日も『キャプテン』と呼ばれて(笑)。理由も聞いていないけど、初めての経験だが、今のところ無難にやらせてもらっている。今日もディフェンスの説明をしたが、声が小さいのと説明が遅いということで、途中からトムさんが説明し出した。少しずつ、キャプテンをやらしてもらっている」