子どもを持つことが免許制に⁉︎“親になる”ことに資格が必要な社会を描いた漫画が読者から大反響【作者に聞く】
学生時代に二次創作漫画を描いたことがきっかけで、漫画家として活動中の幌山あき(@porosanba)さん。2023年にX(旧Twitter)にて公開された創作漫画「星屑家族」は3万いいねを獲得し、子どもを持つことが免許制になった社会を描いたユニークな作品だ。本作を描いたきっかけや裏話しなどについて、幌山あきさんに聞いた。 【漫画】本編を読む ■時間的、金銭的、環境的、身体的、精神的…どれか一つでも切迫してしまうと生活のバランスを崩し、そのしわ寄せが弱者である子供に向かってしまう この物語が誕生したきっかけについて、作者の幌山あきさんは、「ニュース番組を流し見していて、『コロナ禍でペットレンタルが人気』という特集をみたこと」だと教えてくれた。それは、実際にペットを飼育できるかどうか判断するために、まずはレンタルしてみるというサービスだという。幌山さんは、その特集を見て「なるほどと思いながらも、『その判断材料とされた動物達の行末は?』という疑問を感じたことで本作を描こうと思うに至りました」と明かしてくれた。 本作で出てくる「扶養資格適正審査」について、幌山さんは、「子供を扶養するために必要な『余裕』があるかどうかが、適正基準になっています」と話す。時間的、金銭的、環境的、身体的、精神的など…どれか一つでも切迫してしまうと生活のバランスを崩し、そのしわ寄せが弱者である子供に向かってしまう。そのため、「他者をケアできる余裕を持っているかどうか?」ということを審査する設定だという。 幌山さんは、特に「主人公であるヒカリの内面の移り変わりを見ていただきたいです」と話す。また、理想の親像については、「私にも分からないので、日々思考しながら漫画を描いてます。恐らく、永遠に分からないだろうと思っています」と語った。 取材協力:幌山あき(@porosanba)