英国王、豪共和制干渉せず 18日訪問、書簡で表明
【シドニー共同】チャールズ英国王が、18世紀に植民地だったオーストラリアで立憲君主制から共和制に移行するかどうかについて「オーストラリア国民が決める問題」だとして干渉しない考えを関係者に伝えていたことが16日、書簡のやりとりで明らかになった。オーストラリアの国家元首であるチャールズ国王は18日から最大都市シドニーや首都キャンベラを訪問する予定だ。 オーストラリアは英植民地を経て、自治が段階的に認められた。1901年にオーストラリア連邦が成立。99年に共和制移行を問う国民投票を実施したが約55%が反対し、否決された。2022年に就任したアルバニージー首相は共和制を公約の一つに掲げ、共和制担当の副大臣を今年7月まで置いた。 団体「オーストラリア共和制運動」は昨年12月にチャールズ国王に書簡を送付。英王室のこれまでの「貢献」をたたえた上で、国王が今回のオーストラリア訪問時に共和制移行への支持を公式に表明するよう求めた。