オレンジジュースを毎日飲むのはヘルシー? 栄養士が回答
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 ヘルシーな飲み物を考えたとき、オレンジジュースが思い浮かぶかもしれない。オレンジにはビタミンCが豊富に含まれ、免疫力の向上に役立つ。とはいえ、オレンジジュースをたくさん飲むとどうなるの? 毎日オレンジジュースを飲むのは健康にいい? 一日の始まりに飲む一杯のオレンジジュースの秘密を探るために、管理栄養士のローレン・マナカーさんに話を聞いてみた。その結果とは? 「オレンジジュースは栄養価の高い人気の飲み物ですが、毎日飲むのは控えたほうがいい理由がいくつかあります」とマナカーさん。さっそく、理由を見ていこう。
オレンジジュースの健康効果
「オレンジジュースはビタミンCを含むことから、免疫力を高める人気のドリンクです」と語るマナカーさん。「とはいえ、オレンジジュースは、この大事な栄養素を供給するだけではありません」 オレンジジュースに含まれるそのほかの主要栄養素は、葉酸とチアミン。一部のオレンジジュースはビタミンDとカルシウムが強化され、マナカーさんいわく骨の健康をサポートする効果が期待できるという。 「アメリカ人の多くは果物や野菜の推奨摂取量を毎日摂取できていないので、オレンジジュースは取り入れやすい融通の効く方法で、そのギャップを埋める手助けになります」と彼女は補足する。これはオレンジジュースを飲む人にとって朗報といえる。
オレンジジュースの健康リスク
ただしここで問題なのが、オレンジジュースに含まれる大量の砂糖。米農務省(USDA)によると、平均的な約240mlのオレンジジュースには、約26gの炭水化物と20gの砂糖が含まれているという。 とはいえ、オレンジジュースに含まれるのは天然の糖分。それでも、天然の糖分も摂り過ぎればカロリー摂取量が増え、体重が増加する恐れがあります、とマナカーさんは話す。 また、野菜や果物の食物繊維は、ジュースにするとほとんど失われてしまう。オレンジジュースには、糖の吸収を遅らせ、血糖値の急上昇を防ぐのに役立つ栄養素である、たんぱく質、食物繊維、脂質がまったく含まれていない。 さらに、オレンジジュースは酸性なので、胃酸逆流症や胃炎の症状を悪化させる恐れがある。糖尿病の人や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を管理している人は、単体でオレンジジュースを飲むと血糖値が上昇する可能性があります、とマナカーさんは話す。 「これらの方々に対し、医療従事者がフルーツジュースを飲むことを認めている場合であれば、たんぱく質、食物繊維、脂質を供給する食事やおやつと一緒にオレンジジュースを飲むのはいいことかもしれません」とマナカーさんは続ける。