今季のプレミア優勝に必要なポイントは「90以下」に?『BBC』が分析…ペップも「それが今の現実」
今季のプレミアリーグは、優勝に必要なポイントが減ることになるかもしれない。イギリス『BBC』が分析している。 【順位表:プレミアリーグ】第10節終了時点の状況は? 2016-17シーズンにジョゼップ・グアルディオラ監督がマンチェスター・シティの指揮官に就任して以降、優勝に求められるポイント数が大幅に増加したプレミアリーグ。『BBC』の統計によると、リーグ全体の歴史で優勝に必要な1試合あたりのポイントは「2.29」だが、2016-17シーズン以降は「2.46」まで増加している。 そして、グアルディオラ監督体制のマンチェスター・Cは過去8シーズンで3度も90ポイントを突破して6度の優勝を達成しているのに対し、リヴァプールも過去6年で3回90ポイントを超えたが、優勝は1回にとどまっている。過去8年の優勝チームの内6チームが90ポイントを突破したが、2017年以前に突破したのはたった4回。近年の優勝争いがいかにハイレベルかを示している。 しかし、今季はそれが変わるかもしれない。第10節ではマンチェスター・Cやアーセナルをはじめ、前節終了時点で6位以内に入っていた中で4チームが勝利を逃すことに。そして『TNT Sports』で解説を務めるジョー・コール氏は、「良いチームが多すぎる。今季の優勝争いはより少ないポイントで展開されると思う」と予想していた。 さらにグアルディオラ監督も、コール氏と同様の意見を述べつつ、過密日程による過負荷のためにレベルを維持するのが不可能と語っている。 「それが今の現実だ。これまでも多くの試合をこなしてきたが、クラブ・ワールドカップで最後まで勝ち残るとほぼ70試合を戦うことになる。NBAと同じだ。だが、彼らには4カ月の休暇があるのに対し、我々には3週間しかない。これまでなかったような長期間のケガが続いている。だが、今の状況なら起こり得るものだ。それに対応しないとね」 「(優勝に必要な基準は下がる?)もちろん、絶対にだ」 なお、今季第10節終了時点で首位リヴァプール(勝ち点25)と10位ニューカッスル(勝ち点15)の差は「10」となっているが、これよりも差が小さかったのは過去22シーズンでわずか2シーズンだけ。開幕から拮抗したシーズンとなっているが、グアルディオラ監督らの予想通りに優勝に必要なポイントは減ることになるのだろうか。