久保建英、王者レアル・マドリードを相手に「あと一歩」今季ベストゲームで存在感
欧州のビッグクラブは、各国の王者たちでひと括りにされるが、レアル・マドリードは王者の中の王者である。チャンピオンズリーグ優勝回数は断トツの15回(ちなみに2位がミランの7回)。リバプールも、マンチェスター・ユナイテッドも、バイエルンも、ユベントスも、王者の風格としては足元にも及ばないのである。 「マドリードでプレーすることは簡単ではない」 ラ・レアルでプロキャリアをスタートさせ、リバプール、レアル・マドリード、バイエルンでプレーしたシャビ・アロンソの言葉は重い。 「周りの要求はすごく高い。他のクラブと違って、どれだけ勝っても満足してもらえることなんてないからね。重い責任を背負い続けながらプレーできるか。そのメンタリティが必要だ」 久保は、レアル・マドリードを相手にあと一歩まで迫った。それはレアル・マドリード以外のビッグクラブなら届いた一撃かもしれない。彼が"そこまで来ている"ということが、日本サッカーの希望だ。
小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki