小雨の降る野外ライブも最高のひとときに「New Acoustic Camp」初参戦ルポ【中編】
雨でも素敵だった青葉市子さんのステージ
ニューアコのライブは2つのステージに分かれて行われます。2023年の1日目夕方以降のラインナップは、sumika[camp session]、青葉市子、奥田民生、秦 基博、JUN SKY WALKER(S)、EGO-WRAPPIN'。 なんやかんやしているうちに、17時を過ぎていたので、HEREステージの青葉市子さんのライブを聴きに行きます。午後着だと時間が経つのが早く、あっという間に夕方。みんな朝早くに到着できるよう、予定を組む理由が分かった気がします。 青葉市子さんが出演するHEREステージは、YONDERステージから歩いて5~10分ほど。YONDERステージよりもかなり奥まったところにあり、また、ステージ自体も少し小さめなので、〝森の中のステージ〟感が強めです。 HEREステージは日が落ちてくるとキャンドルで飾られ、よりロマンチックな雰囲気に。 あいにく雲行きが怪しかった空からは、ポツポツと雨が降り出してきました。ラッキーだったのは青葉市子さんの演奏と雨の相性が抜群だったこと。透き通る声と、温かな6弦の音と、雨の匂い。雨はむしろ演出かと思うくらい、心地のいいライブでした。 さて、雨が降った場合の装備ですが、筆者はポンチョを持っていきました。周りもポンチョが多めに見受けられました。それほど強い雨ではなかったのと、地面が芝生なので、ぬかるんでいる部分はほぼなく、トレッキングシューズで事足りました。レインブーツ(野鳥の会)は持っていったものの出番なしでした。 雨でちょっと注意が必要かなと思ったのは、暗くなるのが早かったこと。18時頃にはかなり暗く、足元が見えづらい状態だったので、テント泊をしない人も何かしらの照明を持っていくのが断然おすすめです。
キャンパーだけの夜の部スタート
1日目はその後、21時頃まで雨が降ったり止んだり。JUN SKY WALKER(S)さんのライブが始まる頃には、YONDERステージは霧が立ち込め、空気は少しひんやりしてきました。20時以降はキャンプ泊の人だけが参加できる「for campers」のステージになるので、観客の数は半分程度にまで減ります。「今日はこの人たちと同じ場所でキャンプするのか」というちょっとした仲間意識も芽生えてきます。 1日目の最後のライブはEGO-WRAPPIN'さん。ニューアコ皆勤だそうです。初めてライブを聴いたのですが、アコースティック編成の2人の音楽は、夜の森にとてもよく似合っていて、1日の締めくくりにぴったりでした。 すべてのライブが終わり、時間は22時。明日にそなえて、テントに戻って休むことにします。みなさん朝が早かったからなのか、子連れが多いからなのか、それともテントが遮光タイプだからなのか、キャンプサイトは明かりが少なく静かで暗め。筆者もそっとテントに入り眠りにつきました。