「私自身の軽率な行動、深く反省」 橋本新会長、7年前のセクハラ問題に
東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長に選ばれた橋本聖子氏は18日、記者会見した。女性蔑視発言で辞任した森喜朗前会長の問題を受けて会長となった橋本氏は組織委内でジェンダーに関連する諸改革をしていくと述べた。一方、記者から7年前に橋本氏が男性アスリートに行った行為について「パワハラ・セクハラではないかとの報道もあり、組織委のトップにふさわしくないのではとの声もあるがどう受け止めるか」と質問が出た。
橋本氏は「ご指摘いただいた私自身の軽率な行動について深く反省をしております。7年前に一連の問題がありますが、そのことについてはその当時もそしていまも深く反省している」と答えた。 そして、「しっかりとその経緯というものを自分自身受け止めながら、会長職を全うすることで、そしてしっかりと多様性というもの、男女平等、あらゆる問題に対してオリンピズムの原則、そしてオリンピックムーブメントを着実に進めていくことを私自身、身をもってしっかりと進めていくということがみなさま方にご理解をいただけることになるかと思う。非常に厳しい声というのは受け止めている」とも述べた。
橋本新会長、選任までの経緯は?
森喜朗前会長は3日、日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」と女性蔑視ともとれる発言をして問題化。当初は発言を撤回したものの会長職は辞任しない姿勢だったが、12日に開かれた組織委の理事会と評議員会の合同懇談会で、五輪に向けて「私がいることが妨げになるということがあってはならない」と正式に辞任することを表明した。 森氏の辞任を受け、組織委は理事会メンバーで構成される「候補者検討委員会」を設置。取りまとめ役に組織委名誉会長の御手洗冨士夫氏が就いた。武藤敏郎事務総長は、「後任の会長を早急に決める必要がある。透明性の高いプロセスが不可欠」と語っていた。