飛行速度は毎時100km…セブントゥーファイブが試作、「固定翼型ドローン」の性能
セブントゥーファイブ(東京都千代田区、石井克幸社長)は、長距離飛行用の固定翼型飛行ロボット(ドローン)の試作機を開発した。翼幅2520ミリメートル、機長1000ミリメートルのグライダー型で、飛行速度は毎時100キロメートル程度。高性能のセンサーやカメラなどの搭載により、上空からのデータ収集を効率的に行える。森林などの環境状態の監視や災害対応、物流向けなどの用途を念頭に今後市場調査を行い、実用化を目指す。 試作機は本体重量が約2・6キログラムで、リチウムイオンポリマー二次電池で駆動する。全地球測位システム(GPS)と慣性計測装置(IMU)、4Kカメラ、気圧センサーを搭載する。 これまで同社の機種は、プラントの点検や屋内点検用のマルチコプター型ドローンが中心だった。固定翼型を採用することにより、長距離飛行性能や滞空性能が高い点を訴求する。 今後は市場からの要望に合わせて、より大型の機種も開発する計画。動力源をガソリンエンジンにして、長距離飛行性能をさらに伸ばすことも検討している。また今回開発した試作機はマニュアルで操作するタイプだが、自動飛行モデルの開発も検討する。