【記録レビュー】阪神・森下 2年目で“2冠”チーム初の快挙 16発&73打点で主軸の貫禄
【24年12球団記録レビュー】阪神・森下が2年目のジンクスをものともしない成績を残した。昨オフ、目標に掲げた「打率3割、20本塁打、100打点」には届かずも、投高打低が顕著なシーズンで主要打撃項目のチーム内順位は、本塁打(16)と打点(73)で1位、打率(・275)と出塁率(・363)、得点(64)で2位、安打(126)で3位とすでに主力の貫禄十分だ。 2リーグ制以降、入団2年目までの阪神選手が本塁打でチームトップは70年・田淵幸一の2年目の21本塁打、21年・佐藤輝の1年目の24本塁打に続く3人目。打点トップは57年・大津淳の2年目の56打点以来2人目。“2冠”はチーム初の快挙で、これまで3年目で達成した19年・大山(14本塁打、76打点)、23年・佐藤輝(24本塁打、92打点)を更新した。 今季は先発3番で106試合に、8月13日巨人戦では初の4番を務めるなど、出場129試合の8割超が主軸。大山、佐藤輝とで組む「ドラ1クリーンアップ」もおなじみの光景となった。7~8月に10試合、9月に8試合連続で打点をマーク。シーズン2度の8試合以上連続は2リーグ制以降のチームで初めて。加えて、今季は走者なしで・242の打率が走者ありで・313、得点圏で・351、満塁なら・455と“点取り屋”の適性はデータも証明する。 11月の国際大会「プレミア12」では侍ジャパンの4番に抜てきされ、全試合に出場。阪神でも次世代の4番に最も近い位置にいる。 (記録担当・桐山 章)