福山市のマツオカトレーディング、破産手続き開始決定 負債総額約10億3000万円
衣料品受託生産のマツオカトレーディング(広島県福山市、資本金6千万円、松岡美樹社長)が、広島地裁福山支部から破産手続きの開始決定を受けた。破産管財人の弁護士と東京商工リサーチ福山支店によると、負債総額は約10億3千万円。 【グラフ】4~9月の中国地方の企業倒産件数 決定は11日付。従業員約20人は解雇された。同支店によると、マツオカトレーディングは創業者が同業大手から2006年に独立して設立。スポーツウエアやカジュアル衣料品の相手先ブランドによる生産(OEM)を手がけていた。 07年に中国子会社の工場が全焼し、生産や取引先が縮小。新型コロナウイルス禍の影響もあり、24年3月期の売上高はピーク時の4分の1の21億3400万円に減少し、20年3月期から5年連続で純損益の赤字が続いていた。
中国新聞社