長期金利1.170%まで上昇、13年半ぶり水準 米金利上昇で
8日午前の東京債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが上昇(国債価格は下落)し、前日比0・030%高い一時1・170%を付けた。2011年7月以来、約13年半ぶりの水準。堅調な米経済を背景に米長期金利が上昇したことを受け、日本国債を売る動きが強まった。 長期金利は上昇基調が続いている。24年12月27日に一時1・110%を付け、年明けの1月6日も1・135%まで上昇していた。 8日午前の東京外国為替市場で円相場は1ドル=158円台前半まで下落するなど、円安・ドル高も進行している。市場関係者は年末以降の債券市場の動きについて「円安・ドル高により、市場の想定以上に日銀が利上げを継続すると意識され、金利が上昇した可能性もある」と話した。【井口彩】