〔欧州株式〕おおむね下落=英0.07%高、独0.05%安(8日)
【ロンドン時事】8日の欧州株式市場はおおむね下落した。英FT100種平均株価指数(FTSE100)は前日終値比5.75ポイント(0.07%)高の8251.03で引けた。 ドイツ株式主要40銘柄指数(DAX)は0.05%安、フランスCAC40種指数は0.49%安、ストックス欧州600種指数は0.19%安だった。 トランプ次期米大統領による新たな関税導入への懸念が相場の重しとなった。追加関税の影響でインフレが進み、米欧の中央銀行が利下げペースを落とすとの観測が台頭。長期金利が上昇し、投資妙味が薄れたハイテク株などを売る動きが出た。 ハーグリーブス・ランズダウンのアナリスト、スザンナ・ストリーター氏は「株式市場は、トランプ氏の関税計画に関するうわさでジェットコースターのように揺れ動いている」とコメントした。 FTSEの構成銘柄では、航空・防衛大手BAEシステムズが3.12%高、投資持ち株会社パーシングスクエア・ホールディングスが2.44%高、金融大手スタンダード・チャータードが2.08%高と上昇。一方、住宅大手バラット・デベロップメンツは5.07%安、保険会社セント・ジェームズ・プレイスは4.92%安、水道サービス会社ユナイテッド・ユーティリティーズは4.91%安と大きく売られた。 DAXでは、エネルギー大手シーメンス・エナジーが5.96%安、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが3.68%安、化学品商社ブレンタークが3.10%安と下げを主導。半面、防衛大手ラインメタルは5.15%高、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズは2.79%高、航空機エンジン大手MTUエアロ・エンジンズは1.69%高で引けた。