ファミリーマート2016年2月期決算説明会(全文1)2015年度レビューなど
2016年度の計画について
新規事業について少しお話しします。新たな事業領域への挑戦を掲げまして、2015年6月にTカードで使える電子マネー「Tマネー」の取り扱いを開始いたしまして、11月にジェットスター・ジャパンとの国内線、国際線航空券についての販売提携など新たな事業拡大に取り組んでまいりました。また2016年2月に「新韓カード」の取り扱いをコンビニエンス業界としては初めて導入したほか、「銀聯カード」、「ディスカバーカード」の海外金融機関発行のクレジットカードの取り扱いを全国のファミリーマートで展開いたしました。 続きまして、2016年度の計画についてご説明してまいります。資料の2ページをご覧ください。2016年、年明けの金融市場の混乱の影響で、2017年4月に予定されている消費税税率引き上げを控えて、消費者の節約指向の継続が見込まれます。こうした、依然として小売業界における先行きは不透明な状況が続くと見込まれます。今期はファミリーマート単独では最後の決算期であり、中期経営計画2年目としての計画を達成することが業界ナンバーワンを目指すための基盤づくりになるというふうに考えております。 それでは国内CVS事業、海外CVS事業、新規事業の順にご説明してまいります。国内CVS事業の商品面でございますけども、商品面におきましてはお客さまの期待を超えるために2014年より進めている中食構造改革を、さらに磨きをかけてまいります。具体的にはデイリーメーカーに大規模な投資をお願いし、温度帯別工場の整備を推進し、および、さらに工場内への最新鋭設備の導入が行われます。 また、ファミリーマート専用の中食SCM新会社を設立し、サプライチェーンマネージメントを進化させます。これにより機敏に、効率良く、高品質かつ価格競争力を持った良品をつくるプラットフォームが整い、多様化するお客さまの要求に応える体制が整います。そこに大々的なプロモーションをかけることで、さらなる売り上げ増加を目指します。これはお客さまに新鮮さ、楽しさ、これを提供する取り組みでありまして、このような良品づくりが起点となり、好循環を増していくものと確信しております。 今年度は昨年以上のテレビコマーシャルの放映に加え、大型販促キャンペーン、ファミマ・フェスタ、「ファミマの厳選100アイテム お買い得セール」を継続的に実施し、営業、商品、マーケティングの三位一体の体制で日商向上に取り組んでまいります。また、少子高齢化への対応といたしまして、小商圏ビジネスの構築に向け宅配機能を強化をしてまいります。 CRMにおいてはファミマTカード会員の獲得強化、カード利用率向上への促進に加え、お得意さま、囲い込みを武器としてTマネーのチャージ、および決済を積極的に推進してまいります。またヤフー、ソフトバンク、ジャパンネット銀行との連携をさらに進め、新規顧客の来店頻度の向上や、カード利用の誘導も図ってまいります。 営業面においては昨年度に継続いたしまして、SQCを徹底してまいります。品質ナンバーワンチェーンを目指して、お客さまファーストの店づくり、店舗品質の革新、店舗資産の高質化を図ってまいります。競合に負けない、SQCレベルの向上においては競合店比較の内製化を行い、店舗点検だけでなく、店舗へのフォードバックや直接指導を実施し、早期に品質ナンバーワンを達成いたします。SV指導力の向上に向け、現場と本社の両輪で、スーパーバイザー研修を実施して、スーパーバイザーの業務効率化を推進してまいります。労働力の不足の解消に向けて、スタッフ募集サイト「ファミJOB」の採用センターの機能の強化や、求人格安プランの拡大など、スタッフ募集支援を強化してまいります。 店舗開発ですけども、出店判断のスピードアップや、ビルド&スクラップ、一体型店舗の出店比率を高め、投資に対するリターンが確実に見込める出店を行い、高質な店舗網の構築を推進してまいります。一体型出店の取り組みにおいては既存のドラッグストア、調剤薬局やスーパーマーケット、JA全農、TSUTAYA、さらにTSUTAYA以外の書店さんなどとの出店を加速してまいります。その他の業界との連携についても現在検討を進めておりまして、新たな店舗フォーマットを開発し、他社との差別化を図ってまいります。