蓮舫氏が3位の理由は戦略?イメージ?それとも?【東京都知事選挙2024】
水内氏は、蓮舫氏の今回の選挙での敗北が共産党との距離が近すぎたことや、「反自民・非小池」の姿勢にあったのではないかと、JX通信社の米重氏に問いかけます。 米重氏は、ここまでの調査結果からは共産党の影響かどうかは見えづらいと前置きした上で、第三極となる無党派層の思考を分析します。 米重克洋氏「民主党政権に対する評価が低いのはわかっていた。2009年からの民主党政権に対する評価が低く、既成政党の中で選ぶなら自民党・日本維新の会・国民民主党、立憲民主党の一部に散らばっていたのが全部、石丸氏にまとめられたというのが今回の選挙結果」 その上で、「蓮舫さんが往時の民主党的なものの象徴として見られた。事業仕分け、好感度の低さといった原因も真剣に考えなければいけないなあと感じる」と分析します。 水内氏「声を聞くだけでもいや、みたいな人もいたんですよね……昔の刷り込みみたいなのがあるのかな」 米重氏が指摘するのは、これまで蓮舫氏が戦ってきた参院選と、今回のトップ取りが求められる都知事選との違いです。 米重氏「参院選の中選挙区では上位5~6人に入れば当選します。したがって、多くの場合、自分たちの支持層をがちっと固めれば当選ラインには上に行く」 今野氏「ただ蓮舫さん、票も減らしていたんですよね。最新(2022年参院選)で67万票くらい。それまで100万票とか言っていたから、ガクッと減らしてはいたんですよね」 当時は、立憲民主党から2人候補者がいて票割れの原因になってはいるものの、政党ラベルについてきた票を蓮舫氏がガチッとつかんでいたという構造だと分析します。 米重氏「この枠から今回出ようとして、うまくいかなかった。そこにブロッカーがあったのでしょう。政策なのか好感度なのか個人によるものなのか共産党なのか、まだ分析しきれていない」 今野氏「政治記者的な観点で見て思ったのは、国政の野党の政治家から脱皮できないまま、都知事選を戦っていた印象がある」 今野氏「結局やっていることは自民党批判や小池都政批判をするんだけど、で、それでどうするんですか?って。参院の予算委員会で政権を追及するときはあのスタイルでいいんだけど……」