Google Pixel 9のカメラとAIはどう進化した? Proにすべき?実機でチェック
カメラの新機能「一緒に写る」の使い勝手は?
サイズ以外でPixel 9とPixel 9 Pro XLの最大の差分はカメラ。Pixel 9は広角(50メガピクセル)+超広角(48メガピクセル)の2眼、Pixel 9 Pro XLは広角(50メガピクセル)+超広角(48メガピクセル)+望遠(48メガピクセル/光学5倍)の3眼カメラを搭載しています。 カメラの詳細スペックを比べると、広角カメラと超広角カメラの仕様は共通していて、画質は同等でした。Pixel 9 Pro XLの優位性は光学5倍ズームで撮影できることにあります。デジタルズームと組み合わせた超解像ズームでは最大30倍まで撮影でき、かなりキレイに写ることも利点です。 両モデルに共通する新機能は「一緒に写る」。例えば、5人で集合写真を撮りたい場合に、まず1人が4人を撮影して、その後、撮影者を交代して撮影すると、2枚の写真が合成されて5人の集合写真になるという機能。実際に試してみると、あたかも一緒に並んで写したように自然に合成されました。家族や友人と集合写真を撮る際に、近くにいる人にお願いする必要がなくなりそうです。 なお、Pixel 9 Pro XLは、高解像モード、RAWでの撮影、手動でのレンズ選択ができる「プロ設定」を利用可能。撮影した動画がクラウドで高画質に処理される「動画ブースト」機能に対応し、夜景をきれいに撮れる「ビデオ夜景モード」も搭載しています。
進化した「編集マジック」が楽しい
PixelにはGoogleの生成AIを用いた音声アシスタント「Gemini」が搭載されていて、電源ボタンの長押しで起動できます。Googleアシスタントに置き換わる機能とも言えますが、より高度なAIが用いられていて、便利に使うことができます。 例えば、お礼やお詫びのメールの文章を作成してもらったり、食材をカメラで撮って、それらで作れる料理のレシピを教えてもらったりすることも可能。GmailやGoogleドキュメントに保存されているメールやファイルなどを検索することもできます。「Gemini」は他のスマホでも使えますが、Pixel 9/9 Pro XLは、Geminiに最適化されたプロセッサ「Tensor G4」を搭載していることに優位性があると考えていいでしょう。 AIを用いた画像編集機能も進化しています。前モデルから搭載されていた「フォト」の「編集マジック」には「オートフレーム」という機能が追加。例えば、もう少し引いて背景も写したかったが、被写体に寄り過ぎたという写真でも、AIが背景を生成して拡張してくれるという機能。愛犬を撮った写真で試してみたところ、元の写真には写っていない尻尾が、実際と同じ色で生成されて驚かされました。