ベントレーの新型「コンチネンタルGT」は「ウルトラ」なクルマ?
ベントレーが4世代目となる新型「コンチネンタルGTスピード」および「コンチネンタルGTCスピード」を発表した。新型コンチネンタルGTは「ウルトラパフォーマンス・ハイブリッド・パワートレイン」を積むプラグインハイブリッド車(HV)とのことだが、いったい何がウルトラなのか! 実車を取材してきた。 【写真】4,312万円のオープンカー「コンチネンタルGTCスピード」を写真で見る
■コンチネンタルGTは登場から20年 ベントレーの新型コンチネンタルGTスピードを深堀りする前に、簡単に歴史からおさらいしておこう。 同社がベントレーモーターズとして歩みを始めたのは1919年。2024年で創業105年という長い歴史がある高級自動車メーカーだ。1998年にはフォルクスワーゲンに買収され先行きが不安視されたものの、2004年に登場した初代「コンチネンタルGT」が大ヒット。コンチネンタルGTはフォルクスワーゲン傘下に入って以降のベントレーを代表するモデルとなった。
初代コンチネンタルGTに乗っていた筆者の知人は、「これまでの高級車にはない独特のフォルム、車内の質感の高さ、ドライブフィールがすばらしい」と絶賛していた。「かなり燃費が悪く、それなりの維持費は覚悟しなければならないが、それを差し引いても乗る価値がある」とも語っていた。特にボディデザインは2004年当時としては斬新で、これまでにない現代の高級車を再定義したといっていい。 それから20年。ついに4世代目へと進化した新型「コンチネンタルGTスピード」は、ひと目見ればすぐにコンチネンタルGTだとわかるボディデザインを残しつつ、中身は長足の進歩を遂げている。「ウルトラパフォーマンス・ハイブリッド・パワートレイン」を初めて搭載したのだ。 ところで、ウルトラとはいったい何のことなのだろうか。
■何がどうウルトラ? 新型コンチネンタルGTスピード(GTCスピードを含む)は最高出力600PSの4.0リッターV型8気筒エンジンと190PSの電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド車(PHEV)だ。動力性能は合計で最高出力782PS、最大トルク1,000Nmに到達。0-100km/h加速は3.2秒、最高速度は335km/hだ。バッテリーをフル充電しておけば、電気だけで80kmの走行が可能となる。