鈴与シンワート、日の丸タクシーが「あさレポ」を導入
鈴与シンワートは9月26日、運転前アルコールチェック&検温クラウドサービス「あさレポ」が、岡山県で貸切バス、タクシーなどの旅客運送事業や学校給食配送などの運送事業を展開する日の丸タクシーに導入されたことを発表した。 日の丸タクシーは、今年4月1日施行の「旅客自動車運送事業運輸規則一部改正」により、貸切バスの点呼は録音・録画が必須になると説明を受け、あさレポの導入検討を開始した。施行が迫るなか、録音・録画用カメラの設置やシステム導入などで、3社のサービスを比較検討した。 あさレポを採用した主な理由としては、(1)点呼内容の録音・録画ができること、(2)クラウドサーバーで測定データの保管と管理が容易にできること、(3)大がかりな準備が不要でアプリをインストールするだけで簡単に導入できること、(4)初期費用がかからず、アルコールチェッカーの価格も他社製品と比較しリーズナブルであること、(5)今後厳しくなると予想される法改正に対してシステムのアップデートが継続されること-の五つを挙げている。 また、費用面がリーズナブルなことに加え、クラウドサービスであることも重要だった。西日本豪雨で被災した際に事務所が水没してしまいPCや書類がすべて使えなくなった経験を踏まえて、事業継続性の観点からクラウドサービスの採用を検討した。 検討段階では点呼にかかる時間が増えることを想定していたが、導入後も従来とあまり変わらなかった点を評価。また、点呼内容が録音・録画データとして確実に保管され、適切に点呼が行われていたかの確認もできるため、安心して利用できる。点呼部分のみ記録として残るため、定点カメラで録画して後から不要な部分を削除するなど動画編集の手間がかからない点も評価している。 実際にアルコールチェックをしているドライバーの反応としては、通信キャリアの電波状況によってはやり直しを行うこともあるが、スマートフォンとアルコールチェッカーを利用して点呼を行うことにとくに不満は出ていないという。使い方が難しいといった声もなく、使いやすいサービスだとしている。