【ラジオNIKKEI賞】Nureyevら欧州血統の底力が重要 先行力もあるアレグロブリランテ、ミナデオロが面白い
血統解説
・シリウスコルト 芝1200mの新馬戦を勝利して、皐月賞でも2番手で運べるほどスピード能力に優れた馬。北米血脈主体の血統構成で、ワンペースなスピードで押し切る競馬がベストでしょう。馬場は向きそうですが、血統面はもっと重厚さがほしいところ。馬場と展開をどれだけ味方につけられるかが鍵となりそうです。 ・アレグロブリランテ 3代母アサーションから繋がる牝系に属し、母センティナリーはアドマイヤジュピタ(2008年天皇賞・春)の全妹。セダブリランテスとエルトンバローズという2頭の勝ち馬を出すディープブリランテ産駒でもあり、父は本レースと相性の良いNureyevの血を内包しています。シリウスコルトと同じく皐月賞を先行している点も魅力で実績面、血統面ともに非常に楽しみな一頭です。 ・ミナデオロ 母ゴールデンドックエーはラスヴァージネスSを制したNureyev系の米GⅠ馬で、本馬の半兄にはアルバートドック(2016年小倉大賞典、七夕賞)やリライアブルエース(2019年福島テレビオープン)などがいます。レイデオロ産駒の本馬はNureyevの5×3を持ち、優れた先行力からも兄以上に高い福島適性を見込める一頭です。 ライタープロフィール 坂上明大 1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
坂上明大