EQの頂点からSクラスのEV版へ鞍替え!? メルセデス・ベンツEQSがマイナーチェンジ
メルセデス伝統のデザインを採用
メルセデス・ベンツの電気自動車=バッテリーEV(BEV)専用ブランドであるEQシリーズの頂点に立つLセグメント・サルーン「EQS」の改良モデルが登場した。航続距離や快適性の向上、外観デザインの改修が図られた。 【写真22枚】マイナーチェンジで新しいフロント・マスクを得た、新型「メルセデス・ベンツEQS」の詳細画像をチェック ◆ボンネットにはフード・マスコット 目を惹くのは新しいエクステリア。「450+」のフロント・グリルをメルセデスの象徴ともいえるクローム・ルーバー・デザインのグリルに変更し、ボンネットにフード・マスコットを採用した。これにより、そのイメージはEQシリーズの流れを汲むものから、Sクラスに近い方へ修正された。 ◆最長航続距離をさらに更新 駆動用バッテリーはこれまでの107.8kWhから118.0kWhへと10kWh以上拡大。450+の航続距離は759km。これまでの700kmから59km延ばすことで、日本で販売されるBEVの最長航続距離をさらに更新した。ちなみに、AMG版の「AMG EQS 53 4マチック+」の航続距離も601kmから659kmへと長くなっている。 シングル・モーターの後輪駆動となる450+はモーターの出力を360psへと27psアップ。前後各1基ずつ計2基のモーターで通常時658ps/レーススタート使用時761psの総合出力を生み出さ仕、そのトルクを前後で連続可変させる4WDを備えるAMG 53のパワートレインに変更はない。 ◆装備の充実も図る また、インテリアや装備類については、450+にMBUXハイパースクリーン、AMG 53にAMGカーボンファイバー・インテリア・トリムを標準装備化。MBUXエンターテインメント・パッケージプラスと、iPhone対応のデジタルキーも全車に備わる。450+は、AMGラインパッケージ・オプションのシートがナッパレザーとなった。また、半ドアを防止するソフトドアクロージング機能や、電動充電フラップを導入。オプションで、新デザインの21インチAMGホイールが追加された。 価格は、450+が1535万円、AMG 53が2395万円。なお、両車ともハンドル位置は左右いずれかが選べる。 文=関 耕一郎 (ENGINE WEBオリジナル)
関耕一郎
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