「青学大史上最強世代」が集合! 「第1回 河原井正雄会 野球教室」が群馬県桐生で開催
中学生には夢のような時間
この日は午前中から守備練習(投手は投内連携)、午後は打撃練習(投手は投球練習)と約5時間、充実メニューが組まれた。元プロの講師たちは、手取り足取りの熱血指導。受講者は群馬県内のチームに所属する中学3年生100人。ほとんどが高校で硬式野球を継続する選手たちであり、この日は硬式球で練習が行われた。井口氏は「手が足りなかったので」と、ロングティーのティー上げ役を買って出るシーンも。中学生には夢のような時間だ。 「野手が多過ぎて、全員には教えられなかったですけど、硬式野球をやって、高校もほとんど、進路先が決まっていると聞いており、レベルも高かったので、今後が楽しみです。何よりも、河原井さんの名前がついた野球教室が実現できた意義は大きいと思います」
河原井氏は言う。 「中学生にしても、なかなか、こうした場はないかと思います。一生の思い出として残るはず。この1日が良いきっかけになってくれれば、と。開会式でも言いましたが『君たちが主役だ』と。『来て良かったと思えば成功だ』と。満足してくれたのではないかと思います。この先、野球を続けていく中で、今日という日を思い返してくれればうれしいです」 河原井氏は卒業生9人への感謝を述べた。 「皆、12月という多忙な時期にプロの現役コーチほか、福岡など遠方からも集まってくれた。桐生市にはもったいないぐらい、豪華なメンバーが力を貸してくれた。忙しい中で『ありがとう』という言葉しか見つかりません」
四十万氏は「来年以降も毎年、開催していきたいと思っています」と明言した。群馬の野球を、さらに活性化させるため「県内の端まで行ってみたい」と見通しを語る。高崎、前橋、伊勢崎ら受け入れ先が整った場所で順次、実施していきたいという。河原井氏も「かつては齋藤章児さん(東農大二高、立大元監督、故人)が長く、群馬の高校野球をけん引していました。青学大を指揮していたころは『群馬県出身の選手を入学させてほしい』との依頼があり、高山健一(広島スカウト)、清水、四十万、岡野(勝俊、Honda鈴鹿ヘッドコーチ)らを入学させた経緯があります。群馬県の野球が発展するために、微力ながら活動を続けたいです」と意欲を語った。