【ラグビー】日本がフランスに完敗 エディーHC「結果はタフ」SO立川&NO8タタフ負傷交代
<ラグビーテストマッチ・リポビタンDツアー2024:日本12-52フランス>◇9日(日本時間10日)◇フランス競技場(スタッド・ド・フランス) 【写真】相手のタックルをかわす原田衛 日本(世界ランク14位)がフランス(同4位)に完敗した。 強豪からの初勝利には遠く及ばず、通算1分け13敗。3試合予定している欧州遠征は、厳しい船出となった。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「結果に関してはタフで残念。前半はフランスに完璧にフィジカル面でやられた。後半はとてもいいラグビーができていた。若いチームでフィジカリティーを上げるのは長期間の目標。そこも認識している。その中でエフォート(努力)はたたえたい」と評価した。 見せ場は数少なかった。前半キックオフから一連の流れで、ロックのワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京)がチャージに成功。相手陣深くに攻め込むが、得点に至らなかった。一方で前半4分に裏へのキックで崩され、WTBビエルビアレに右大外での先制トライを許した。同10分にはSOラモスのキックパスを通され、CTBガユトンのトライを献上。同38分にはCTBディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)のトライがTMO(ビデオ判定)で取り消され、0-31でハーフタイムに入った。 後半に入ると夏のパリ五輪(オリンピック)7人制金メダリストで、自国開催だった23年W杯フランス大会以来の15人制代表復帰戦となった、相手SHデュポンの存在感がさらに際立った。果敢な崩しを起点に、日本は失点を重ねた。10分に主将のSO立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、同21分に途中出場のNO8テビタ・タタフ(ユニオン・ボルドー・ベグル)のトライで意地を見せたが、2人は負傷交代。ジョーンズHCは「(タタフは)次の2試合は出られる見込みは低いと思う。立川は筋肉系のケガ。メディカルチェックで詳細が分かるが、現状、来週の試合の出場見込みは薄いと思う」と説明した。 日本は16日にフランス・シャンベリーでウルグアイ(同17位)と対戦。24日(日本時間25日)には、英ロンドンでイングランド(同5位)に挑む。先発フッカーの原田衛(東芝ブレイブルーパス東京)は「フィジカルと、それを80分間やるフィットネスは課題と思います」と敗戦からの学びを口にした。【松本航】