「天皇の叔父になるから、カネを集めやすくなる」 紀子さま弟が取締役を務めていた会社の金銭トラブル… その後辞任も「“もう辞めたから”は通用しない」の声
川嶋氏に話を聞くと……
問題は川嶋氏の関わり方である。 荒殿代表は川嶋氏を会合や会社のイベントに呼んでいたというのだ。 例えば、前出の元取締役によれば、 「グッドソイルはピーナッツペーストを販売しているのですが、その原料を作る畑が東広島市(広島県)にあり、かつて現地の酒蔵で試食会を開いたことがありました。そこに川嶋さんがいらっしゃったんです。会には15~20人ほどが参加していましたが、荒殿は川嶋さんについて“この方は紀子さまの弟で皇室と縁があり、弊社に携わってもらうことになりました”と説明していました」 さて、さまざまな疑惑について尋ねるべく川嶋氏本人の携帯電話を鳴らすと、このように答えた。 ――登記簿を確認した限りでは、現在も川嶋さんはグッドソイルの取締役でいらっしゃいます。 「それは、外れるように手続きしているはずです」 ――つまり、本当はすでに辞任しているけれど、その事実が登記簿にはまだ反映されていない、ということでしょうか。 「おそらく……」 ――では、辞任したのはいつ頃でしたか。 「およそ2~3年前だったと思います」 ――どのような経緯でグッドソイルと関わることになったのでしょうか。 「現時点では関わっていませんので、お答えを控えさせていただければ、というところです」
川嶋氏と全く異なる説明
しかし、以上のように答えた川嶋氏への取材と同時に、別の記者が荒殿代表の携帯電話を鳴らすと……。 ――川嶋さんとはどのようなご関係ですか。 「今、レモンを作っているところで、(川嶋氏に)参加していただいています。一緒に土を見たり、分析したりと、諸々のアドバイスを頂戴しております」 ――なぜ、貴社のホームページに川嶋さんの名前が載っていないのですか。 「ご本人の希望で、自分は有名人だから表に出さないでほしいと。私たちも別に(川嶋氏を)利用するつもりはありませんので」 ――現在も川嶋さんは貴社の取締役ですよね。 「はい。登記上でそうなっております。仕事でのご協力をいただいているというだけの関係です」 この通り川嶋氏とまったく異なる話をするのだった。 そして翌々日、弁護士を通して文書で届いた回答は以下の通り。 「川嶋先生にはコロナ禍の前までアドバイス業務(ママ)を頂いていました。しかし、コロナ禍で助力を得ることが難しくなり、終了しました。21年9月、弊社の顧問弁護士を通じて川嶋先生には辞任届をお送りしましたが、まだ返信をいただいておらず、登記上はそのままになっていました。また、弊社は現在、相手方パートナーとの未精算の金銭やトラブルはありません」