【MotoGP】クアルタラロ、スプリントでの接触は”ヤマハの限界”のせい?「ライバルと比べて強みがないから、オーバーテイクできない」
ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGPインドネシアGPのスプリントでの接触について、オーバーテイクするために限界に挑戦せざるを得ないヤマハのパッケージが原因だと語った。 【リザルト】MotoGP第15戦インドネシアGP:スプリント結果 8月末のアラゴンGP以降、コンスタントにトップ10に食い込んでいるクアルタラロは、金曜日のプラクティスで6番手となり予選Q2へと直接進出すると予選でも6番手を確保した。 スプリントでは、トップ5フィニッシュを目指してしていたが、8周目にフランコ・モルビデリ(プラマック)をオーバーテイクしようとした際に接触。これで大きくポジションを落としてしまった。 最終的に12位でフィニッシュしたクアルタラロは、接触はライバルをオーバーテイクするために限界に挑戦せざるを得ないヤマハのパッケージのせいだと語った。 「僕らにとってはオーバーテイクする唯一の方法なのに、完全に間違っていた」 「最大限のプッシュをしたけれど、基本的にグリップは彼らより劣っているし、加速も鈍ければ、ウイリーも多いし、バイクを止める上で問題も多い……。彼らと比べて強みがないんだ」 「レース中は、オーバーテイクされないように守りのライディングをしているが、オーバーテイクすることもできない」 クアルタラロは、ヤマハのパフォーマンス限界に対してしばしば辛辣な評価を下すが、ヤマハが最近調子を上げてきているだけに、この問題には特にフラストレーションを感じているという。 「ヤマハは、ここ何年もかなり悪かった。特に今はペースが上がってきているのに、オーバーテイクがひとつもできなかった。これはすぐに強くならなければならないポイントだ」 「オーバーテイクができないのは、いつも同じ問題を抱えているからだ。だからフラストレーションが溜まるよ」 クアルタラロは、自身がチャンピオンを獲得した2022年も、同じような問題を抱えていたと明かす。 「2022年も同じような感じだったけれど、その時は他がそれほど強くなかったから、もっと前で戦えた。でも今は後ろにいると、何もできないんだ」
Ollie Barstow