意外と知らない「快眠」にいいところ5つ。睡眠の質がいいと免疫力がアップ
●記憶の整理・定着
ぐっすり眠って脳がクールダウンしている間も脳は働き、記憶を整理したり、定着させたりします。 「日中の活動で損傷した神経細胞ネットワークを回復させ、取得した情報を整理。浅い睡眠だとこの機能がうまく働かず、記憶力が低下することも」(白濱先生)
●成長ホルモンの分泌や美肌効果も!
入眠から4時間以内に訪れる深い睡眠の間に、成長ホルモンが活発に分泌。 「成長ホルモンの働きは多岐にわたりますが、見逃せないのがアンチエイジングや美肌効果。肌の代謝を活発にし、シワやくすみを発生しにくくします」(白濱先生)
●免疫力アップ
質のよい睡眠は、免疫機能を向上させます。 「睡眠時間が6時間以上の人に比べ、5時間未満の人は、風邪の発症率が高かったという実験結果もあります。睡眠不足が続くと、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります」(白濱先生)
●認知症の予防
脳の老廃物を排出するのも、睡眠の大切な役割。 「アルツハイマー型認知症の発症に深く関わっているとされるアミロイドβという物質も、睡眠中にリンパ系の働きによって体外に排出されます。睡眠は認知症予防にも欠かせません」(白濱先生)
●ノンレム睡眠で疲労回復。レム睡眠でストレス解消
睡眠には、眠りが浅くて体が休んでいるのに脳は動いている「レム睡眠」と、眠りが深くて体と脳の両方が休んでいる「ノンレム睡眠」があります。 「このうち、体の疲労回復効果が高いのが、体も脳も休むノンレム睡眠のときです。一方、ストレス解消の効果が高いのは脳が動いているレム睡眠で、その効果を十分に発揮するためには、短時間の睡眠ではたりません。レム睡眠の状態は、一晩の睡眠の後半になればなるほど長くなり、その間に脳はその日に得た情報の整理と定着を行います。つまり、質のよい睡眠には、最初の4時間で深く眠ることと、7~8時間しっかり睡眠時間を確保することの、両方が大切なのです」(白濱先生)
ESSE編集部