全国制覇 「全日本銃剣道優勝大会」 陸上自衛隊日本原駐屯地チーム/岡山・奈義町
4月に日本武道館=東京都=で開催された第68回「全日本銃剣道優勝大会」の防衛省第2部で全国制覇を成し遂げた岡山県勝田郡奈義町滝本の陸上自衛隊日本原駐屯地のチームが22日、津山市山北の市役所で谷口圭三市長に喜びを報告した。 【写真】大会優勝を称える谷口市長
チームメンバーは、監督を務めた茗荷翔太3等陸曹(29)、大将の大庭裕二3等陸曹(38)、副将の德田裕人1等陸曹(39)、中堅の内藤介斗陸士長(22)、次鋒の松延靖大3等陸曹(35)、先鋒の植田晋悟陸曹長(39)。同駐屯地の銃剣道訓練隊所属する精鋭たちで、1日約8時間、相手の動きを見極めて確実に技を決められるように試合を意識した鍛錬を積んできた。
試合には全国の1部以外の陸海空自の混合チーム、71チームが出場。磨き上げた技と持前の精神で、郡山(福島県)、上富良野(北海道)、帯広(同)、松山(愛媛県)、富士(静岡県)駐屯地のチームに勝ち、決勝戦では旭川(北海道)と対戦。4勝1敗で優勝し、昨年5回戦敗退という雪辱を果たした。
この日は市役所を訪れた5人は「十分に練習させていただいたので自信を持って試合に臨めた。良い成績を残せたのは喜ばしい」「チームの後輩たちにも良い刺激になったと思う。来年2連覇を狙えるようにしたい」などと報告。
谷口市長は「多くの人から期待を寄せられるプレッシャーの中、日々の鍛錬の中で培った強い精神力で勝ち上がり、結果につなげたのは大変すばらしく思う。普段から使命感と責任感を持ち、住民たちの安心、安全を支えてくださることにも感謝したい。誠におめでとうございます」と激励した。
日本原チームは岡山国体(2005年開催)で上位入賞を目指そうと01年発足し、03年の全日本銃剣道優勝で初優勝を飾る。14年まで11連覇したほか、目的だった岡山国体で総合優勝するといった優秀な成績を収めてきている。通算の優勝回数は今回で14回目。21年間チームの一員として大会に出場し、現在訓練部隊で教官も務める德田1等陸曹は「競技を通じて心と体を成長させる人間形成が一番の目的。稽古で自分たちの足らない部分を自覚し、良い所を伸ばして励むと次につながると信じている」と話していた。
津山朝日新聞社