ルーマニア検察、大統領選絡みで関係先捜索 親ロ候補陣営対象か
[ブカレスト 7日 ロイター] - ルーマニア検察当局は7日、大統領選挙に絡む違法資金調達疑惑への捜査で複数の関係先を捜索した。前日には憲法裁判所が大統領選第1回投票の結果を無効とする判断を下したばかり。 検察当局は捜査している陣営を名指ししていないが、国家安全保障会議がこのほど機密指定を解除した文書は北大西洋条約機構(NATO)懐疑派の親ロシア極右カリン・ジョルジェスク氏の選挙活動に焦点を当てており、投票操作、選挙運動の不正、透明性のない資金調達によって選挙プロセスが損なわれたことを示している。 当局は中部の都市ブラショフで3件の捜索を行ったとし、「大統領候補の選挙活動を巡りある個人が違法な資金調達に関与した疑いがある」と指摘した。 ロシアはこれまで、選挙に介入したとの見方を否定している。