塩酸400リットル漏出 住民に一時避難呼び掛け けが人なし【長野・千曲市】
千曲市の国道で中型トラックからおよそ400リットルの塩酸が漏れ出し、一時、近隣の住民に避難が呼び掛けられました。けが人はいませんでした。 塩酸が漏れ出したのは国道403号千曲市雨宮の「雨宮の渡し入口」の交差点付近です。 午前10時前、中型トラックから塩酸が道路に漏れ、ガスが発生したとみられています。 ■記者 「周辺の道路は警察により交通規制がかけられています。道路の上には中和作業に使われたと思われる石灰がまかれています」 警察や消防によりますと、トラックは化学薬品などを扱う会社に向かう途中で、会社のおよそ700m手前から漏れ出したとみられています。 積まれていた塩酸800リットルのうち、およそ400リットルが流出したということです。 近隣の住民には一時、避難が呼び掛けられました。 ■近隣の住民 「臭わないから良いかなって畑に出たんだけどね。不安は不安ですよね」 塩酸は特有の刺激臭があり、触ると皮膚や粘膜を損傷する可能性もあります。 消防によりますとけが人はいなかったということです。 塩酸の中和作業は終了し、国道403号の通行規制も解除されました。 警察は塩酸の容器に亀裂が入ったとみて、詳しい状況を調べています。