インドネシア、24年財政赤字が予測下回る GDP比2.29%
Stefanno Sulaiman Gayatri Suroyo [ジャカルタ 6日 ロイター] - 6日発表の公式統計によると、2024年のインドネシアの財政赤字(監査前)は政府の従来予測を下回った。 財政赤字は507兆8000億ルピア(313億8000万ドル)。対国内総生産(GDP)比は2.29%で、従来予測の2.7%を下回った。23年は1.61%だった。 年間財政赤字の法定上限はGDP比3%。 財務省当局者によると、24年は国債増発で45兆4000億ルピアの余剰資金が発生。25年の財政赤字の穴埋めに充当することができる。25年の財政赤字の予測はGDP比2.53%。 スリ・ムルヤニ財務相は会見で「(昨年10月に発足したプラボウォ)新政権を支える健全な予算の基礎になる」と表明した。 24年の歳入は前年比2.1%増の2842兆5000億ルピア、歳出は7.3%増の3350兆3000億ルピア。 25年の歳出は3621兆3000億ルピアとなる見通し。 25年は歳入の拡大が課題になる。1月1日付で付加価値税(VAT)率を全面的に引き上げる予定だったが、プラボウォ大統領が土壇場でぜいたく品にのみ適用することを決めた。 スリ・ムルヤニ財務相は24年の経済成長率が推定5%前後だったことを明らかにした。23年の実績は5.05%。25年の政府目標は5.2%。