韓国機事故受けチェジュ航空・長崎―務安線誘致した長崎県が情報収集…「キャンセルなど影響が気になる」
韓国の務安国際空港で29日に発生したチェジュ航空の航空機事故を受け、長崎―務安線のチャーター便を誘致した長崎県は情報収集を進めた。今月10日から運航し、搭乗率は約8割と好調だっただけに、担当者は「キャンセルなどの影響が気になる」と不安をにじませる。一方、チェジュ航空によると、仁川に向かう代替便を31日に運航する方向で調整を進めている。 【写真】事故の衝撃で大破した旅客機(韓国南西部・務安国際空港で)
チャーター便は、来年3月29日まで週3往復(火、木、土曜)する計画。利用者は主に韓国からのツアー客で、日本人は少ない。バンコク発務安行きの今回の事故機は、事故前日の28日などに長崎空港で離着陸していた。
事故後、県国際観光振興室はソウル事務所やチェジュ航空側などを通じ、情報収集を試みている。ただ、今後の見通しも含めて詳しいことは分かっていないという。
10月には長崎―ソウル(仁川)線も約5年半ぶりに運航を再開し、インバウンド(訪日外国人客)誘致への期待が高まる中で起きた事故。小宮健志室長は30日、読売新聞の取材に「事故の原因がはっきりしないと利用者も不安を拭えない。引き続き情報収集に努めたい」と話した。