佐賀県内、インフルエンザ猛威 休日急患センターに車の列 唐津救急医療センターに1日200人ほど来院
佐賀県内でインフルエンザが猛威を振るっている。年末年始で休診の医療機関が多く、県内の休日、夜間急患の医療機関では診療を待つ車が列をなす現象が起きている。今後も感染が拡大する恐れがあり、県や医療機関は予防策を徹底するよう警戒を呼びかけている。 唐津救急医療センターでは「1日当たり200人ほどが来院し、約8割がインフルA型。別室で待機してもらっているが、待ち時間も長い。予防を徹底してもらうしかない」と切迫した状況を明かす。佐賀市内のドラッグストアでは、療養のための経口補水液やゼリー飲料を購入する家族連れが多く見られた。 佐賀県は昨年12月25日に今季初めての流行発生警報を発表した。12月16~22日の患者報告数は2403人。前週(9~15日)から1318人の大幅増となった。A型が2359人とほとんどで、B型17人、型不明27人と続く。1医療機関当たりの患者報告数が61・62人となり、警報開始基準の30人を超えた。今後も増加が懸念される。 手洗いや適度な湿度の保持、こまめな換気、十分な休養、バランスの良い食事など予防策とともに、受診時は事前に医療機関に連絡し、マスクを着用するよう呼びかけている。(大田浩司、樋口絢乃)
大田浩司,樋口絢乃