羽田空港でのプロポーズ!指輪とともに受け取った時計とは?【Saeの“みんなどんな時計着けてるの”?】
さくらさんは日頃から女性のエンパワーメントなどにも精力的に取り組んでいるのですよね。
さくら「はい。“ジェンダーによる役割期待”を課題に感じ、自分の出来ることから取り組みを進めています。時計も同じように、“この性別だからこのデザイン”ではなく、ただその時計が好きだから選択する、ということが重要だと思います」 お二人の色々な思い出や考えを象徴する時計なのですね。 それをともに共有出来るというのは、本当に素敵です。 イマード「まったく同じ腕時計を選んだわけではありませんが、IWCのパイロット・ウォッチを選んだことは、共通の趣味と価値観を示していると思います。自分にはパイロット・クロノグラフを、彼女にはオートマティックを選びました。この選択は、二人の個々の好みを表しながらも、腕時計の選択における美しく対称的な関係を表しています」 それぞれの時計に関する感想をもう少し聞かせてください。 さくらさんは、実際に時計を所有してみて、いかがですか。 さくら「この時計を着用することは、非常にエンパワーメントになる体験です。個人的なお守りのようなもので、自信を高め、アイデンティティを再確認させてくれます。この腕時計は、性差への固定観念に挑戦するだけでなく、羽田空港での婚約を常に思い出させるものでもあります。腕時計を見るたびに、飛行機を見ていたデートの記憶や、イマードがプロポーズしてくれた瞬間がよみがえります」 イマード「自分の選択に深い満足感を抱いていますし、まさしく、“最高の買い物”だったと思います。この時計は個人的な節目を刻むだけでなく、二人の共通の旅の始まりも象徴しています。婚約と航空への共通の愛を象徴する存在となっており、羽田での気軽なデートから、共通の未来への誓いまで、二人の旅の思い出深い記念品です」 ありがとうございます。 次に狙っている腕時計はありますか? さくら「実は狙ってた二つのマッチングバージョンのユンハンス マックス・ビルを最近、私たちの親愛なる友人であるカーリーとヴィンセントから、とても素敵な結婚祝いとしていただきました」 ヴィンセントさんは以前、こちらの連載にも登場してもらいました! 時計が共通の趣味の友人同士、人生の節目に時計をプレゼントに贈るというのはとても素敵ですね。 さくら「また、最近二人とも鮮やかでカラフルなバブルデザインが特徴のロレックス オイスター パーペチュアル 36も気になっています。遊び心がありながらもエレガントなこの時計に二人が同時に興味をもっているということは、好みが少し進化し、これからともに描く明るく楽しい未来を示唆しているように感じます」 イマード「ベル&ロスのラインナップにも興味があります。航空をテーマにしたデザインに引かれており、やはり航空にインスパイアされたタイムピースへの情熱はなくなりません。IWCのパイロット・ウォッチからはじまった私たちの時計の旅がまだ続くことを表しているように感じます」 ありがとうございました! これまで本連載でインタビューをしてきて、どの方の時計にもそれぞれの思い出や情熱、意思が込められているのだと学んできました。 言葉のとおり“一緒に時を刻む”アイテムであるからこそ、「こんな自分になりたい」「この人・気持ちを大切にしたい」そんな思いを込めるのにピッタリなのかもしれません。 今回は初めてカップルを取り上げましたが、このように思い出や共有する価値観とともに、二人で時計を所有するというのは、とても素敵だと思いました。 またこれから、時計を通して様々な方のストーリーを取材していくことがますます楽しみになりました。皆さんも是非、お楽しみに!
Sae Kikuchi◎現在東京でPRコンサルタントとして働く。高級時計に関連したクライアントを担当したことから興味をもつように