【NBA】ステフィン・カリーが民主党大会にビデオメッセージを寄せる「カマラ・ハリスには大統領執務室がお似合いだ」
「投票に行こう。積極的に行動するんだ」
1962年のセルティックスがホワイトハウスを表敬訪問したのを機に、NBA優勝チームがアメリカ合衆国大統領に面会するのが恒例行事となった。それが終わったのが2017年だ。前年に第45代アメリカ合衆国に就任したドナルド・トランプへの反発から、ウォリアーズは訪問を取りやめた。ケビン・デュラントが「行くつもりはない」と言い、ステフィン・カリーも「チーム内で投票するなら反対票を入れる」と表明した。 これが話題になるとトランプ大統領は「ホワイトハウス訪問は優勝チームにとって大きな名誉のはずだ。ステフィン・カリーがそれを蹴るのなら招待は取り下げる」と発言。これに対して、当時はキャバリアーズに所属し、ウォリアーズとライバル関係にあったレブロン・ジェームズが「ホワイトハウス訪問は名誉だった。あんたが来るまではな」と反論している。 あれから時は過ぎたが、トランプとNBAの関係は変わっていない。11月15日に行われる大統領選挙で2度目の就任を狙うトランプに対して、NBA関係者の多くが「NO」を突き付けている。 先日はウォリアーズのヘッドコーチにして、パリオリンピックで金メダルを獲得したアメリカ代表の指揮官、スティーブ・カーが民主党大会に出席。トランプと大統領の座を争うカマラ・ハリスへの支援を呼びかけた。この時、カーは「選挙結果が出た時には、ドナルド・トランプに偉大なるステフィン・カリーの代名詞である『Night Night』を送ろう」というスピーチで喝采を浴びている。 現地8月22日に行われた民主党の全国大会では、今度はステフィン・カリーがサプライズのビデオメッセージを寄せた。会場の大きなスクリーンに金メダルを首から下げたカリーが映し出されると、大歓声があがった。 「オリンピックでは団結の力がどれだけ大きいかが分かった。カマラ・ハリスが大統領になれば、オリンピックで高まったアメリカの団結力が戻って来る。僕たちを支えてくれる彼女に、エネルギーを返したい。僕たちは国を代表してここにいる。願わくばスポーツが多くの人々を一つにすることで、この国を一つにしたい。それは僕たちにできる素晴らしいことだ。投票に行こう。積極的に行動するんだ」 トランプが大統領だった時期には実現しなかったホワイトハウス表敬訪問だが、2021-22シーズンにウォリアーズが優勝した時には、ジョー・バイデン大統領の招待を受けいる。 「あの時に会ったことで、間違いなく分かっていることが一つある」とカリーは言った。「彼女には大統領執務室がお似合いだ」